待ってましたと飛沫に目を細め、トヨを見上げた、波トタンの溝から落ちる雨水は玉でなく棒に近い、しばらくぶりの豪雨らしさにワクワクする、そして、人間、楽な方がいいのは人情だ、と夕べ気が付いたことが、

タンクの蛇口は2つ、左側は底の高さだ、雨が強いうちに全開すれば溜まった沈殿物は吐き出される、わざわざ中に入らなくても済む、そのつもりで親父も造った筈だ、、と、
ところがギッチョンチョン、蛇口のハンドルが錆びて無くなってたことをスッカリ忘れてた、、

一番デカいスパナでも足りない、、プライヤーじゃあ力が入らない、、たしかパイプレンチがあったはず、千載一遇のこの時を逃してなるものかっ、、ありました、ありましたよ~~、
てなもんで、4回汲み出したら真っ黒から真っ白な水になりました、約1000Lは捨てた、それにしても洪水警報が出てる所もあるのに、こんな事してるのは関東で俺だけかも、、
昼過ぎまでとの天気予報通り、雨がピタリと止んだ、小鳥のさえずりが嬉しがって聞こえるのは俺の満足感だろう、でも、地面にスカイブルーの薄い粉がチラホラ落ちてるのはペンキが剥げたからだ、あれだけ打たれれば、、

さてもう一つ、山中が濡れてる内にやることは火を燃やすこと、段ボール類が終わった後は貯まりに貯まった新聞である、二つに折って捻った一紙を火鉢にグルッと何段にもセットすれば火のソフトクリームが完成、3個作ったら空が暗くなってきた、、
雨の日の方が仕事量が多いのはどうしたものか、焼けた火の粉を角スコで一輪車に積み、畑に撒いてを繰り返す、闇に舞うオレンジ色は幻想的だ、、
女房に叱られるを恐れないサイボーグは不滅だ、、。