伊豆の青い空飯盒底の取れない焦げつき染みに、さも使い込んだような風格を感じるほど何回も失敗したわりには、
狐色のホンノリお焦げが出来る率が低い俺は、ほんとにヘタッピイだ、、

だからドキドキして蓋を取り、上手く炊けてると、女房の喜ぶ顔が浮かんだりするばかりでなく、午後の充実した時が過ごせるのである、、

その旨い飯盒飯で元気が出た俺は、無謀かもしれない段々畑の上段の石積みに手を付けた、
少なくとも60年はそのままだった石積みの高さをアップして、直高で約3m近くになるかもしれない、、

伊豆の青い空
夢中で石を抱え組み合わす、、もの凄い汗の量に不安になった、、いつもの切り株の平らで一休みしよう、、
海を眺めながら一気に飲む冷たいウーロン茶は眉間に激痛が走るほど美味い、、出来るかなぁ、と、つい弱気がでる、、

整体仲間がバーベキューに来たときから地面の平らが欲しいとずっと思ってた、、
山の中腹の段々畑は緩やかなスロープで、物を何気無く置けないばかりか、座っても寝ても足先がフリーにならない感覚が気に入らない、

それより、こないだの中秋の名月を新聞で知った俺は、来年こそ、この出来た平らに、用意してある4人用のテントを置き、一晩中飲みながら月明かりで猪の生態を研究しようと思ってる、、

こんなことして何になる?そうだよなぁ、でも、どうしてもやり通したいんだよなぁー、、

汗臭さも何のその、ビショビショの服の上から蚊が刺してくる、、
きりがない、もう止めよう、、カナカナカナと、ひぐらしの鳴く薄暗い山を後にした・・・。