17年 阪神淡路大震災を経験した人と、 昔付き合っていたことがある。 当時既に10年は過ぎていたが、 少しずつ漏れてくる生々しい言葉に、 ほんの少し気が遠くなりながら。 目の前にいる彼の生存を、 見えない何かに、確かに感謝した夜があった。 亡くした人を悼む涙にも、 生き延びたことを喜ぶ笑顔にも、 温度があって。 時を経ても、 それはいずれも、唯一無二の褪せないものだと思う。 現地で経験していない私がおこがましいが、 手を合わせてから、眠りにつく。
どんな夢を仕事で疲れて、居間のおこたで寝入る母。寝ぼけたのか、手踊りをしていた。行ったことはないはずだけど、沖縄の 夢でも見てるのかしら。首里城。美ら海。オリオンビール。泡盛。ゴーヤチャンプルー。テビチ(ちょっと苦手)。三線で宴会。想像して、ちょっと吹き出す。私もまだ行ったことないから、時間ができたら、一緒に行こうね。今日も1日お疲れ様。
些細なこと「次はいつ会える?」と聞いてくれること。伸ばした手を握り返してくれること。そういうちょっとしたことが、時々気持ちを救いあげてくれる場合のあることを、教えてくれたのは誰だったか。いつか近くに居る誰かが、どうしようもなく打ち沈んだとき、今度は私がそうしてあげたいと、感じていたことを忘れていた。思い出させてくれた、あなたに感謝して。明日はちゃんと、顔を上げていこう。