カメハメハ大王の子供雪が積もり始めた。明日は道が凍っているだろう。心配した祖母は、「明日は会社を休みなさい」と宣う。家族全員が賛同する。おいおい。南の~島の大王は~♪と始まるカメハメハ大王の歌。彼の子供は、「雨が降ったらお休み」だったな。娘と呼ばれる時は遥かに過ぎでなお、相変わらず凄まじい過保護ぶり。ここだけ見れば、マトリョーシカばりの箱入りだわね。苦笑いしながら、その愛情に感謝する。
あと1日今週は不思議と、気持ちが軽い。これまで毎日覗き込んでいた、自分の中の真っ黒い淵があんまり見えなくなって、帰り道にそれと気付かないまま、ボタボタ涙を垂らしてることもなくなった。まだ辺りは黒いままだけど。ぼんやりと、周りの物が視界に浮かび始めてる。先週末見た、石橋コレクションが効いたのか。君と飲んだシェリーが効いたのか。とりあえず、明日が終われば、また一息。
ときめく社外での打ち合わせ。場所は博物館。休憩時間に、たまたま展示されているという、アロサウルスの化石(全体像)を見た。多分、実物を見るのは初めて。デカい。思わず声を上げる。相変わらず子供っぽい自分。同じフロアで、瓶で飼われる山蛭を見た。高野聖(だったと思う)で、深山を歩く主人公の上に降ってきたのは、多分このこだよな。瓶に当てた指の温度に反応して、凄まじい勢いで動き出した。血を求めて体温に向かう姿は、とてもちっちゃいのに、十分まがまがしい感じがする。例えばこんな風に、知らないものや、ときめくことは、ま だまだ山のように。