三女が今のホテルに勤めだして9年
まだ新人だった頃から
ここのホテルは 6月から8月末まで
大きな連盟のスポーツ選手たちの夏合宿の常宿になっていた。
一般のお客様が宿泊出来ないほどの
選手たちやコーチ、監督が宿泊し
毎年の事で 三女達も名前を覚えるほど常連の方々。
一昨日 コーチの一人、Mさんが 三女に
明日、帰るけどさ、昼ごはん食べてから帰ろうと思ってるんだよね。だから昼ごはん頼むわ
と言われ
明日帰るんですねぇ〜寂しくなりますね〜 では、昼食のご用意するように致しますね！ と言うと
帰るのは夕方の飛行機だから それまでゆっくりしていい？
と言うので よろしいですよ！
お帰りは 電車ご利用ですか？と言うと
うん！そのほうが早いからね！
と会話して その方は部屋へ
三女は そのまま20時まで勤務
翌日 三女は10時に出勤
裏口に 警察官と夜勤勤務のフロントの人が話してる
私はチラッと見ただけでそのまま 帰宅した
夜 20時に仕事が終わった、と連絡が来たので迎えに行くと
おかあ…………あのね、今朝出勤したら
Mさん、救急車で運ばれてたの……
夜勤さんが朝食に降りてこなかったから部屋へ行ったら 部屋で倒れてたんだって…………
夜勤さんが救急車来るまで心臓マッサージしてたんだって
だけど …………病院から連絡来て
亡くなったって………………
昨日 フロントで話して じゃ～って言って上がって行ったのに……
もう一人のフロントの女の子が亡くなったと連絡を聞いて 泣いて
三女も泣けて
昨日まで話してた人が そんなふうになるなんて…………とショックをうけたらしい
三女 33歳 祖父母が亡くなるのは経験してるけど
それは 高齢であったり 病気であったり とそれなりの覚悟が出来ての
"死” だった。
でも 今回の出来事は 三女にとっては
9年間、毎年欠かさず来てくれた常連客で 毎年
今年もよろしくね〜と声掛けしてくれて
もちろん 顔も名前も覚えた人。
そのMさんは 名前を検索したら出てくるほどの そのスポーツ界では有名な元選手でありコーチでした。
警察は 事件性がないかどうかを調べに来ていて
争ったあともなく、監視カメラも異常がなかった、ということで
病院からの検死の結果は
脳疾患 ということだった
前の日、頭が痛いんだよ と選手の人たちに話してたそう。
三女は最初 おじいちゃんだったからなぁ〜と言ってたが スマホで検索したら 1962年生れと出て
おかあたちよりふたつも下やん！
と私が言うと ええええ！！！！
とめっちゃ驚いていた
とても老けて見えてたらしい
70歳過ぎてると思ってた……
と言ってました
ホテルに勤めてると そういう事もありますよね
でも 三女にとって こんな突然の知ってる人の死は
かなりのショックだったようです。
生きてるとそういう事もあるんだよ
ね、皆さん！