今日は 民話を 語り部から聞き取り
本におこした 小野和子さん
見てると もう 泣けて泣けて
私も 熊石のばあちゃんから
民話を聞いてたら良かった
父が話してた民話をちゃんと覚えてれば良かった
なぜ 適当に聞き流したんだろう
ばあちゃんの方言が強すぎて
話がほとんどわからなかった
だから 真剣に聞いていなかった
おそらくは その話の中に 人として大切な事がたくさんあっただろうに
東北のおばあさんから 民話を聞いてると
何度目かのときに 絵本をもらった小野さん
この絵本は 忠臣蔵の物語で
字さ よめなぐでも これだば見てるだけでも楽しぐてな……と語ったおばあさん…………
これを頂いた翌年 尋ねて行ったら
お部屋はきれいに片付けられ
家人に
ばあちゃん、もういねぐなっだ と告げられたそう。
風呂敷包みひとつで16歳で嫁に出され 何度もうちに帰りたいと思い 家出を試みたけど 途中で足が進まなくて 家に帰ってもお母さんが困るだろう、幼い弟妹が困るだろう
そう思ったら 我慢して戻るしかなかった と話してくれたそう
山奥の村で ひっそりと暮らしてるおばあさんにも
悲しい辛い人生があり
その人の語る民話も そんな思いがたくさん入り込んでいた
猿へ嫁入りした話だった
干ばつで畑に水がなくなり 猿に頼んで水を引いてもらった代わりに猿へ嫁入りしたおなごは悪知恵を働かせ 猿を水へ落としてしまう
流される猿は 流されながら詩を読む
流される命は惜しくはないけど
若くして後家になるおなごが可哀想だ と。
すると おなごは
バァカ猿め!後家になんかなるか!と毒づいて サッサと実家へ帰りましたとさ
というもの。
小野さんが 猿、なんか気の毒ね と言ったら 語ったおばあさんは
猿が可哀想だとは、一度も思ったことはない と笑ってたそう……
そりゃそうだろうね
このおばあさんもきっと 婚家の人たちを水へ落としたかったんだろうね
箸の上げ下ろしまで文句を言われて、うちのやり方と違う!と叱責されてきた、と話てた、と小野さん
それを見ていて 姑を思い出した
姑も嫁に来た時 舅の母親に かなりやられたと話していた
うちのやり方はこうだ、とか
お前は何も出来ないなと叱責されてきたと聞いたから
なんか泣けた…………
旦那は 俺はそんな話聞いてないぞ と言うけど
嫁だから話してくれたんだと思う
姑は、息子たちにお嫁さんが来ても
何も言わないと決めてたそう。
本当にそのとおり 何も言われなかった
ただただ いつも うちに来たらゆっくりしてなさい、何もしなくていいから! と言ってくれた……
歳をとったせいか 最近は お年寄りの方の人生を見ると なんか泣けてくる
その人の人生が いろんなことがあった人生があって
涙無くしては 聞けないほどのドラマがある…………
私の母にも姑も 祖母にもみんな…………
そんなことを思いながら 見た番組でした……