モンテネグロについて意外だったことがいくつかあるんだけど今回はそれについて。
行くまでは気候風土に恵まれた食文化豊かな土地と信じて疑わなかった私。
下調べはビーチと治安以外していませんw
ところがどっこい実はあんまりモンテネグロには食べ物に限らず民芸品などご当地ものがほぼなくてですね、正直食のレベルも思ったのと違ったという結論に至りました
語弊がないようにいうと、観光客向けのシーフードレストラン(肉食文化ではあるものの私たちがシーフードレストランしか行かなかったのでシーフードについて書きます)は、なかなかのセンスとお味なのね
例えばこういうの。2人分のシーフードプラッター。イカとかエビとか鱸、マグロとイカ墨リゾットとジャガイモのマリネ。ほうれん草のソテー
€32、6000円くらいかなー。
これはテイクアウトなんだけど鱸とイカのニンニクソースがけグリル野菜と合わせて€35
タコプレート€22、ペンネとサイドのポテトはいくらだったか忘れた。
イギリスって無駄に揚げ物にしたがるんだけどここではグリルがメインでどれも塩加減、味の方向性的にも王道で美味しかったです。ま、素材に助けられている部分は大いにあるのだけど。
引っかかるのはイマイチオリジナリティがないというか、そりゃ新鮮なシーフードシンプルな下味つけてでグリルしたら美味しいよねっていうモヤっと感が残るというか。
そういう点ではウクライナは抜群にセンスがあるんですよ。オリジナルがアレンジされていても”いつも食べているのとは違うけどこれはこれで合うよね。なるほどーこの発想はなかったわ”っていう工夫がそこかしこに散りばめられている。
しかもさ、海沿いのレストランなんかはどこ行っても値段とメニューが同じなんですよ。似たり寄ったりではなくて何軒か比べてみたけど全く一緒w
事実イカスミのリゾットとトマトのリゾットとシーフードのグリル系はどこにでもあった。
なんかさ、これとりあえず出しときゃ観光客喜ぶでしょみたいな惰性を感じたんです。
金額に関しては全体的にイギリスよりは安いけど、果たしてモンテネグロ地元民がこの金額払えるのか=このレストラン達を普段使いするのかっていう疑問がむくむくと湧き上がってきて。
というのも、モンテネグロそこかしこにあるpekara(セルビア語でパン屋の意味)っていうパン屋はモンテネグロの発展度合いに見合った金額設定だったんです。つまり激安
レストランとは購買層が確実に違うレベル。
大体ペカラってどこでもメニュー一緒でシュトゥルーデルもどき(Štrudla)、クロワッサンもどき、ドーナツボール(priganiceプリガニーツェ)、バクラバがあってどれも1€以下だったような。
プリガニーツェは一個40セントだった気がする。
味はね、どれも昭和の味がするw
不味くはないんだけどね。
シュトゥルーデルはオーストリアとかドイツのそれとは似て非なる物で給食の黒パン潰して層にした感じ。中身はりんごとチェリーが一般的っぽいけどりんごのはマックのアップルパイみたいなどろっと食感。そして生地のパサつきが気になる。
クロワッサン系は日本のスーパーで売ってる一袋に5個くらい入っているしなっとしたクロワッサンみたいな感じ。
ドーナツボールはサーターアンダギーの味を期待するんだけど食感も味も全然違くて、強力粉、イースト、卵、水を混ぜて揚げましたっていう素材そのままの味
味はないのではちみつとかジャムをつけて食べるらしい。
かといってフランスのバケットみたいに小麦の質が良くて香り高いとかではないw
ペカラのパンは全体的に非常に素朴な味がする。
子供の頃にタイムスリップしたような味のバランスというべきか。
なので安いからといって観光客がわざわざ手を出すかっていったらかなり微妙。。見た目的にも地味だし。
おまけに店構えとかも全く洗練されていないし。
なんだけど、スーパーが完全に閉まる日曜でもガッツリオープンしていてどこにでもあっていつも人が群がっていてたぶんモンテネグロ庶民の味と金額のベンチマークはペカラなんだと思います。
ペカラは別として総じてモンテネグロは途上国にしては物価鬼高です。スーパーも高い。生鮮食品に関しては物価高のイギリスより高いっす。
なので日本より確実に高いです。
むしろ今の日本より割安に感じる国ってガチの途上国くらいしかないんじゃと思うわ。
でね、果物とか野菜の鮮度がかなり悪くて流通過程なのか管理状態が悪いのか定かじゃないんだけどレタスなんてどこのスーパー行っても端っこ茶色い🥬
さらに種類がめっちゃ少ない。郊外の大きめスーパー行っても生鮮コーナーめちゃくちゃ狭い。イギリスの大型スーパーとは比較にならず。日本と比べても都内のまいばすけっとみたいな感じ。
長くなるので食と物価について次の記事で掘り下げます。