夫は、日本にいた時に本業の側、暇な時にIELTSっていう英語能力テストのスピーキング試験管をしていたんです。

リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングと4つのセクションに分かれていて何日かに分けて行われる。難易度とか内容より受験料がクソ高い(対ポンドの為替により変動し今は一回3万円弱)という意味で受験者泣かせw




私もイギリスの大学院にアプライする時何度か受けていたのでテストがどんなものかは知っている。




スピーキングは大体15分間で最初のウォームアップクエスチョンで


Tell me about your country/hometownとか地元について聞かれることが多いんだけど




夫に


日本人受験者ってかなりの確率で



日本には四季があります(ドヤっ



って言うけどあれ何なん?


なんで日本人は四季は日本にしかないみたいな言い方を自信満々に外国人に対して宣言するのかね?学がないわけでもなかろうに。



って聞かれたことがある。


確かに。



私も日本を紹介するときの定番フレーズとして聞いたことあるわ。でも四季なんぞ温帯に属する国なら大体あるよね。







思うに、これは日本って四季ごとにその季節に応じた行事や慣わしがあるって意味なんじゃないかなと。



五節句がその代表格で。春夏秋冬それぞれの始まりにその時旬の物を使って五穀豊穣だとか無病息災を願うじゃないですか。




さらにそれプラス

お花見や紅葉狩り、冬至の柚子湯だったり毎年制覇しなくても日本に長らく住んでいる人なら何度かは体験しているよねって思うくらい自然との関わりが古くからの文化として定着している。




ヨーロッパの行事って季節というより宗教絡みなんですよね。イースターとかハロウィンとかクリスマスとか。




もちろんドイツ語圏でホワイトアスパラを食べるだとかイタリアで花ズッキーニのフリットを楽しむだとか、カタルーニャでカルソッソが出回るとか、マルシェで生牡蠣の屋台がお目見えするとかそういった旬のものを味わうことはありますけど。



あ、イギリスは春にラッパ水仙が大量にスーパーに並ぶくらいw食べられないけど春の風物詩です。





そう考えると、日本ほど人々が当たり前のようにそれぞれの季節を慈しむそしてその心を可視化して歓喜する国って世界的に見たら稀有なんじゃないかと思うんです。




季節の移り変わりという人間が決して抗うことのできない自然の摂理をなんの躊躇いもなく歓迎し愛でることができる。そんな繊細で豊かな感性を多くの人が持ち合わせている気がするんですよね。





というわけで



日本には四季があります



だと言葉足らずすぎる。

実は含蓄に富んだフレーズなんだけど、大抵外から来た人には文字通り解釈されちゃうから全然真意が伝わらない。




日本には四季がありそれを五感全てで堪能する美しい文化があります。くらい言っていいと思うんだけどね。





ちなみにイギリス今年は一季(=冬オンリー)かもな勢いで寒いです🥶もう4月終わりなのに。

視覚は新緑、体感真冬。





先週今年の海デビューしてきたけど、案の定誰も泳いでなかったw

岩場の海水も超冷たいのに娘はお構いなし。で、次の日熱出すっていう赤ちゃん泣きごめんよ。