夜8時前くらいにクラクフの宿に着いて、無心で夕飯を作る。

我が家、自分達で好きなものを食べたいので海外では大体キッチン付きのアコモデーションを選びます。






とにかく体を動かしていないとして落ち着かない。



でも、この先のことは考えたくない、考えられない。完全に脳みそフリーズ状態でした。





その間、夫は黙々と何かを調べていて一つの結論に達したようです。







バスでウクライナ入りしよう。


バスに乗る距離を短くするためにウクライナ国境近くの街に行って、そこのロングタイムパーキングに車と一部荷物置いて行こう。






思考停止状態の私はただうなづいた。




世の中全員敵かと思うほどやることなすこと上手くいかないことに既に疲れ果てていた。








長い長い達成感ゼロの1日が終わりました。







翌日、この日は準備のために移動もせず1日空けておきました。



バスのチケットが紙ベースでしか受け付けてもらえないのでネットカフェに行きプリントアウトしたり、ウクライナに持っていくつもりで大量に買い込んだ日持ちする食料のほとんどをクラクフ中心部にある赤十字に持ち込んだりしていた。




この間、クラクフの美しい旧市街を行ったり来たりしていたのだが、やはり景色は頭に入ってこない




そしてその翌日、クラクフからジェシェフという国境に程近い場所まで朝から車を走らせた。



ジェシュフの空港に車を置いてウーバーでバス停まで行く。








国際バスなのに看板も案内もなく、ジェシュフ鉄道駅のロータリーに定刻から数分遅れで到着した。




こんなタイミングでウクライナ入りする人なんて大していないんだろう。


全く誰も気にもとめていない路線に見えた。






と思ったらまさかのほぼ満席。

話している言葉からして大半がウクライナ人だった。



老若男女、赤ちゃん様々な世代の人。。




ちなみにバスは修学旅行とかで使う感じのサイズでわりとしっかりしていて安心した。




これでミニバスだったら私たちのテンションをさらに下げる。

マリーナが列車でリヴィウに来る途中、ミニバスでリヴィウ向かっていた知り合いが、ロシア軍に首を撃たれて亡くなったって話聞いてたんです。。







こうしてちっともワクワクしない戦地への4時間のバスの旅が始まった。