ペットのがん治療 犬の細胞免疫療法 -4ページ目

犬のがん治療 細胞免疫療法で動物病院にとって必要なものとは・・・

細胞免疫療法については人の細胞免疫療法
http://www.j-immunother.com/about/top.html
などで詳しく説明されています。
さてこの治療法を行うにあたって動物病院側、つまりそこで
仕事に従事する側にとって必要なことは

細胞免疫療法の知識
犬や、猫のがん(腫瘍)に対する知識
がんの治療法の知識
など医療側で必要な知識が必要なことは当然最低
不可欠なことですが、

一番重要なのが

飼い主様側に立って、がんというのもに向かい合える気持ち

です。

前にもお話したようにがんに対する治療法は未だ人類としても
確立できていません。それはペットのがん治療も同様です。
細胞免疫療法も当然治癒ができるという確証はありません。

変な話ですが、自分ががんの治療を受けた経験があったり、
ご家族ががんと戦ったりした経験が獣医師本人にあることが
一番重要なのかもしれません。
トムズどうぶつ病院ではまず獣医師側の知識は無論ですが、
飼い主様やペットがどのような立場にいるのかをまず真摯に
受けとめる姿勢を重要視しています。
ただこれはがんの治療にとどまらず、治療に必要な全ての
事柄に当てはまることです。本当に飼い主様の立場に立った
動物病院、これがトムズどうぶつ病院の考えるいい動物病院でも
あります。




犬のがんの治療の現状

人の医療に準じると、がん治療には三大治療法
(外科、放射線、化学)があります。
しかしながらペットの場合、その中の一つである放射線治療は
まず不可能というのが現状です。不可能と言う意味は、放射線
治療を行える医療施設が非常に限られているということです。
そうなると実際行われているワンちゃんを含めペットのがんの
治療法は

外科的治療法
化学療法
その他

となります。

現在一番多く動物病院の現場で行われるのが外科的療法です。
腫瘍という異性物を100%取り除くことができれば、当然
治療効果も高まります。また外科的いわゆる「切除する」と
いうことは、がんの解決には確かに一番治療の効果が顕著に
現れます。
しかしながら、がんの外科的処置は獣医師の技量、つまり
経験や腕で大きく結果が変わってしまうことがあります。
単に切除すれば良いと言うだけでなく、切除後の予測も
十分立てられなければなりません。

少しは無しがずれますが・・・

飼い主様の動物病院に対する疑問をアンケートにすると
料金と評判を知りたいという結果がいつも最上位です。
ガンだけでなく、他の病気に対する診療について非常に
不明瞭な部分が飼い主様の中にあるのだと思います。
ガンとの戦いは当然命を維持するだけでなく、獣医の対応次第で
その子の人生(人生というと擬人化してしまいますが)を
大きく左右してしまいます。
そのためには飼い主様の理論武装、すなわち高度な知識を身に
つけておく必要があります。
また担当する獣医師も対等に話せる、そして話してくれる獣医師で
なければなりません。
ただ人の医療と違い、ペットの場合、病院を探す範囲は限られて
しまいます。たとえ名医がいたとしても、電車に乗ったり、車で
行くといっても相当狭い範囲でしか行動できません。
そうなると「最高」の動物病院を飼い主様が活動できる範囲で
探さなければなりません。
下手をすると、お住まいのある地域で、獣医療の質の格差がでて
いるかもしれませんね。
ただそれを比較できる算段は一切ないのが実情です。

がんばらなければなりません。










ペットの細胞免疫療法の現状

トムズどうぶつ病院では色々ながんの子達の治療にあたって
います。
しかしながら、がんは未だ画期的な治療法が人もそうですが
ペットにも無いのが現実です。

ペットのがんの治療の限らず人の場合もがんの治療でも
1.外科治療
2.放射線治療
3.化学療法

がセオリーとなっています。特に外科治療はがんの根治治療には
非常に重要で、それはペットのがん治療でも同様なことが言えます。
また外科治療と同時に再発防止を考慮して化学療法(抗がん剤)を
併用します。犬や猫のがん治療も同様な流れ(ルーチン)です。

しかしながら残念なことに外科的な治療もできないような
末期のがんの場合、人間の方もそうですが、いかに生活の
質を落とさず(QOLと今言われています)過ごすことができるか
ということが一番の課題ですが、人間の場合もさまざまな
ことを医療側の提案含め増えていますが、ペットの場合は
まだまだ未発展な部分もあり、獣医側の専従で逆に、ペットに
負担やストレス、QOLの低下だけを与えてしまうことが
(化学療法によって結果的に苦しめてしまうだけ等)
非常に多いのが現状だと思います。

がんの細胞免疫療法は第四のがん治療法といわれ、人間の
医療でも応用されるようになってきました。しかしながら
未だ治療効果の確証ができていないため、保険治療ではなく、
自由診療となっているのが現状です。しかし人間の医療現場
では非常に多くの医療機関で
http://j-arm.com/immunotherapy.html
(このサイトの下の部分に医療機関が列記されています)
実用し始めています。

サプリメントや健康食品などでよくある
「がんが消えた がんが治った」
と言うのは残念ながら全く根拠がありません。
確かに奇跡と言うものは存在するとは思いますが、
ほとんどががんで藁をもすがる思いの患者さんやその
ご家族の心を揺さぶることはあっても、確証はありません。

細胞免疫療法は
がんと共存し、生活の質を落とさない
というのが主眼です。

犬のがんは非常に種類も多く、われわれ獣医師もいかに
それと戦うかを考えています。

トムズどうぶつ病院では根本の3つの治療法だけでなく
細胞免疫療法をより有用にすべく準備しております。