昨年の秋から、約40年ぶりに再開したバンド活動、
月に1回のペースで合同練習を行い、
現在の練習曲は6曲まで増えた。
が残念ながら、まだお披露目できるレベルに達していない。
当初はベースの弾き心地や音については、
「こんなもんだったかなあ・・・」
程度で特に気にはならなかったが、
練習(というかリハビリ)を続けた現在、
ボソッとした弾き心地やボンボンと言う覇気のない音が
気になるようになってきた。
現在もバンド活動を続けているSくんが先日Tom's labに来てくれた時、
このベースを見て触って、
「弦が完全に死んでいる。
まあ、こういう音が合っている音楽もあるけど・・」
と言っていたのを思い出した。
よーく思い出してみると、
RITZ時代に奥浜名湖でGood by foreverを演奏してから・・
いや待てよ、
つま恋でBlue Lagoonを演奏した時からこのベース弦は替えていない、
という事は45年位替えていないかも・・・
新しい弦を通勤途中の島村楽器で買ってこようかなあ、
いや、ネット注文の方が楽かなあ・・・
と考えていたが、
ここはモノづくり大好きな私なので、
ベース弦の錆取りをやってみることにした。
もしダメだった場合は新品を買えばいいので・・・
ネットでベース弦の錆取りについて調査したところ、
方法は色々あるが、
改善しても1週間位でまた元に戻るので新品に交換した方が良い、
という締めくくりの内容が多い。
という事で、私が行った方法は、
(1)水で煮沸する
鍋に水を1リットル程度入れて沸騰させて98℃以上の温度で保温し、
このお湯に弦を浸し3時間程度煮詰める。
これにより、こびりついた汚れが取れるだけでなく、
ごく低温ではあるが、焼鈍(焼きなまし)の効果で
内部歪や内部応力が
ある程度除去されているかもしれない。
この間に、ベース本体の色々な部分を磨いたり、
ネックの再取り付けやペグの潤滑などを行う。
(2)艶出し剤で磨く
研磨剤入りのPlastic cleaner 艶出し プラス クリーンを布に塗布し、
弦を磨く。
真っ黒の錆やステンレス・スチールそのものが布に付く。
(3)錆止め油を塗る
刃物専用錆止め油を布に浸み込ませ、弦を磨く。
真っ黒の錆やステンレス・スチールそのものが布に付く。
錆取りをした弦をベース本体に取り付け、
弾いてみたところ、
ボンボンと鳴っていた音がベンベンと鳴り、
45年前の新品の状態に戻りました。
刃物専用錆止め油に期待大!