先日、Tom's labの試聴室にて

雑誌「ステレオ時代neo」(サンエイムック)

の取材がありました。

 

昨年のNS-1000Mの中村昭さん、

今年5月のNS-1classicsの神谷俊明さんへの取材に続き、

「YAMAHA のカセットデッキ フラッグシップ誕生の秘密」と題して、

YAMAHA のカセットデッキ全盛時代の

開発者である堤一益さん、鈴木茂さん、

そして私谷脇富への取材でした。

 


堤一益さんはヤマハにおけるカセットデッキ開発の初期段階から在籍した方で、

最初に担当したモデルはTC-1000。

その後、主に回転系メカの開発を担当していた。

 


鈴木茂さんはカセットデッキの開発を志望して入社し、

最初に担当したモデルはK-1。

メカ駆動・回路設計が主な担当だった。

 


私谷脇富は、入社後、楽器やスポーツ用品等の金型・治工具

を設計する部門に在籍し、

その後アンプ等の構造設計を担当し、

次にカセットデッキの開発部門に移動し構造設計を担当。

最初に担当したモデルはK-3。

 

開発に際しては、

今では考えられない位マニアックな内容の試作・確認や、

人間味あふれる判断がありました。

 

今回のこの特集は16ページに及び、

ヤマハのカセットデッキ開発の内情や技術内容が細かく記載されています。

皆さん、ぜひ本屋さんでステレオ時代neo vol.6を購入してご確認ください。


取材の最後に3人が異口同音に言った言葉は、

「開発は何でも自由にやらせてくれたんです。

良いパーツを使うのも残業するのも自由。

とても良い時代でした」