音響測定によって所望の性能が出ていることを確認した後、

実際のスピーカーを繋げての音質確認をメインとした最終チェックを行った。


以前投稿した様に、このスピーカー・システムが置かれている場所は、

T氏宅の2階にあるマニアックなオーディオルーム。


今回のスピーカーシステムの各ユニットは、
WO:GOTO SG-20WR + UTOPIA LITTLE KING-LOWTHER
TW:GOTO SG-16TT


早速、完成したネットワークModel Tに各スピーカーユニットを繋ぎ、

以前、SG-20WRのフルレンジ状態で確認した女性ボーカル曲を聴く。

TWは逆相接続でATのレベルは、

まずは想定されるWOとTWのレべル差-14dBで聴く。


G-20WRのフルレンジでは、若干高域に癖があり、

ボーカルの高域のジャリジャリ感が少し気になったが、

それが完璧に改善され、

超高域まで素直に伸びたSG-16TTの気持ちのいい高音が

ボーカルの艶となってプラスされていた。

 

T氏が、

「SG-16TTの高域は上質なので、

もう少しレベルを上げてもいいかも」

とATレベルを少し上げた。


ますます気持ち良くなった。

ピアノの音も気持ちいい。


その後、確認のために簡易測定器PAA3Xで

ピンクノイズによる周波数音圧特性を測った。
WO


TW


TOTAL


想定通りFc=4kHzが実現できている。


使用しているアンプは8W/chの管球式アンプ。
とても8W/chのアンプでドライブしているとは思えない

豪快で制動が効いた音。

さすがGOTO!


最後に、アンプ棚の隅に目をやると、

あのNAGRAが雑然と置かれていた。


T氏は生録にも興味があり、

1階のライブハウスで録音もやっていたようだ。


以上