先回、浜松市の T 氏からオーダーをいただいている

スピーカー・ネットワークModel T-2 の最終チェックについて投稿しましたが、

今回は、Model T-2 の前にオーダーを受けていた

Model T の製作工程と性能測定チェックについて投稿します。


概要
WO:GOTO SG-20WR + UTOPIA LITTLE KING-LOWTHER
8Ω 96dB/W・m

Fc=3,500Hz -12dB/oct


TW:GOTO SG-16TT

16Ω 110dB/W・m

Fc=4,000Hz -12dB/oct

 

まずは、素子を取り付ける穴の加工とトップカバーの加工。


写真では見えないが、

ボトムカバーの裏側に、6mm厚の合板を補強の為に追加。


面取りとサンデディングを施してからブラウン塗装し、

乾燥後に各素子を取り付け配線。


最終的な回路図と配線後の写真

 

その後、代用スピーカーを繋げて音響性能を測定。


WOの代用スピーカーは、Tom's lab BG031M、

TW用はYAMAHA 0506Bを使用する。


測定風景

 

BG031MのSinSweep音圧とインピーダンスの周波数特性(素特性)

 


12Ω/3.5kHz

 

Model Tは8Ω用ATを16Ω用に補正抵抗を追加しているので、

計算上-6dBからの減衰となる為、

0506Bの音圧特性は、8Ωのセメント抵抗を直列に繋いだ状態と、

更にアンプのボリュームを-6dBの特性を重ねて測定

 

WO,TWのネットワーク特性は、

BG031M,0506Bの素の特性を重ねて表示
SinSweep音圧周波数特性と1/3octバンドのスペアナ風特性


WOの音圧周波数特性

 

TWの音圧周波数特性


黒:NWなし-6dB

緑:ATT-6dB
赤:ATT-10dB
青:ATT-15dB


想定通りの特性が得られていることを確認した。

 

各表示とTom's lab のマークを貼り、完成。

 

次は、実際のスピーカーに繋いで最終チェックする。