ベトナム語にも
「いただきます」
にあたる言葉があります![お願い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/517.png)
![お願い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/517.png)
それがこちら🇻🇳
「みなさんどうぞ、ごはんを食べましょう」
「Mời cả nhà ăn cơm」
Mời(モーイ) =どうぞ、誘う
Cả nhà (カー ニャー)=家族のみなさん
Ăn cơm(アン コーム)=ごはんを食べる
↑これは外国人のわたしが一番使いやすい言い方だなって思ってます。ăn cơm がなくてもOK。
ベトナム語は相手によって二人称がかわるというルールのある言語なのですが、一緒にいる相手が お兄さん だったらお兄さんを誘います。お母さん ならお母さんを誘います。
ちょっとわかりにくいですかね。
例えば、わたしの娘はごはんを食べる前、ベトナム人の家族がいる場合これを言ってから食べるよう教えられてます。
「Cháu mời ông bà」
(おじいちゃん、おばあちゃんどうぞ)
「Con mời bó mẹ」
(お父さん、お母さんどうぞ)
「Em mời anh chị」←いとこなどがいた場合
(お兄さん、お姉さんどうぞ)
※ベトナム語では主語を言う方が丁寧なので、cháu=孫、con=子供、 em=私(自分が目下の場合)などをmời の前につけます。なので、上記の mời cả nhà だけの場合は特にすごく丁寧な感じはありませんが、大人の私が使う場合、可もなく不可もなくです。
子供には、癖をつけるために全員を誘ってから食べるように教えるようで、人数が多いときは大変です。娘のいとこたちも親戚の集まりでは丁寧にみなさんを誘ってから食べます。
目上の人から目下の人への場合、
「ăn đi nhé」
「あなたも食べてね」
とフランクに言う場合もあります。
家でベトナムのお母さんは自分が先に食べる場合
「Con ăn đi nha」
といかなる時も絶対に一言わたしに言います。
それを体感すると、
ベトナム人がその場にいる人たちと食べることを共有することをすごく大事にしているというのが伝わってきます。
日本語の「いただきます」は
食べるものがあること(食べ物や準備してくれた人など)への感謝の気持ちをあらわしますね![くちびる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/151.png)
![くちびる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/151.png)
それに対してベトナム語では
その場にいる人たちと食事を分かち合いたいという気持ちをあらわすんですね![もぐもぐ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/034.png)
![もぐもぐ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/034.png)
戦争が長かったせいなのか、社会主義だからなのか、お国柄なのか、詳しくはわからないけど、ベトナムという国の文化を感じるポイントの一つであります![鉛筆](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/519.png)
![鉛筆](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/519.png)
これを知っていると、会社やコミュニティでベトナム人とのやりとりで、自分のおやつをひとまず食べるように勧めたり、なにかシェアできる出来事があったら共有したりすることで、ベトナム人との距離を縮めるきっかけが増える気がします![ハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/149.png)
![ハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/149.png)