コスモス | いつも眠い

2024になって1ヶ月過ぎそうだ

時間の進みと同時にこの惑星が回ってることを思い知る


ただ生きていても

回ってるように見えないんだもん!

感じないんだもん!


変わる季節が教えてくれる

あー、ちゃんと回ってんだなって

安心さえ感じるよ


自然にも不自然にもなるようにしかならない

では、成っているものには理由があるとも思える


意味なく存在するものなんてないのだ

俺たちの命しかり


寝て起きて食ってシコってまた寝て

それじゃあなかなか意味を見出せない

そんな日もあるけどね


人生を選べ、君のベストを叩き出せ

少なからず俺はそう生きてる



----------キリトリ----------



DETOXが産まれて10年が経っていた

マジでおめでとう


始まりは町田の鳥貴族だった

当時のメンバーとバンド名を決めようと集まった


その時のアマチュア界隈はエモやピコリーモが流行り狂ってた

飽き飽きしてた

そんなもん聴いてなにになるんだよ。とも思ってた


19歳の髙田知弥くんはその腐り切った耳を綺麗にしてやろうと

そういう意味でDETOXと名付けた

ひっでえ話だ


メンバーが全員いなくなっても

はじと2人でやると決めても

数々の友達がステージを降りても

この船の名前だけは変えたくなかった


理由は一つ

忘れられるのが嫌だったんだ


好きだと言ってくれた人

もうライブに来なくなった人

音源すら聴かなくなった人


いつか大きくなった時、名前が変わっていたら気づかれない

それがとても嫌だった


もちろん散々叩いてくれた奴らもよ

成功した俺を見て唇を噛めばいい

よーく覚えているからね

がーはっはっは



そこから10年か

あの日から10年か


口に出して目で見てみると改めてその長さにビビる

ガムシャラだったな、今思うと

今も尚、なんだけども


頑張った実感なんてあんまりないんだけど

ずっと楽しかったことは覚えてる


思い出せないことも増えていくけど

思い出せるものもたんまり残ってる


音楽はすげえよ、まだ飽きない


しかも俺なんて音楽家にまだなれてないからね

スタートにも立ってない

これは終わりなんてなさそうですね〜


ずっと存在していた音楽コンプレックス

俺は言葉がなんとなく上手なだけで

音階の話リズムの話になると、てんでダメだった


やりたくないことはやりたくないのだ!


そのスタンスは変わらない


だけど、最近は、やりたくなってきた

まがりなりにも10年、音楽と歩いてきた

その神秘や美しさは嫌というほど感じていた


今は音楽が楽しい

音楽家になれそうだ

好きになったら俺は早い

29年一緒なんだ

俺のことは俺がよくわかってる


サボってるやつら抜かしちゃお〜


まだ物語は続きそうです

DETOXはどんどん変わり続けそうです


売れ狂えばバンド名変えます

いや、どうなんだろうな

先のことはわからんな


先輩は少しずつ減ったが、後輩が増えてきた

どいつもこいつも可愛いんだ


これから絶望を知るだろうし

希望を隠されることも多々あるだろうが

諦めないで鳴らしてみてよ


お前じゃなきゃいけない理由を探すんだ

きっと見つかる、絶対見つかる


俺より天才なんて腐るほど見てきた

10年後、残ってるやつなんてほぼ居ねえよ

消去法で俺も天才へ繰り上がり

儲けっ!



音が良ければ人がどうであれ良いのか

人が良ければ音はどうでも良いのか


ホンモノは両方持ってる


単なる音楽バトルでも人間力バトルでもないのさ

兼ね備えてるやつが全てを掻っ攫う


俺は知ってる


さて、急ぎ足で向かうとしよう

のんびりしすぎたね


俺は今、人生で1番頑張ってる

苦しさはあるけど楽しいが勝つ

そう言える自分がすごい誇らしいんだ実は


俺の絞り出した一滴が

君の人生に沁み渡っておくれ


長い長い、時間をかけて



----------キリトリ----------



灰色の空、暗闇の街、苦しみの世界

ミサイルが飛んでも、ピストルを向けられても

きっと音楽は止まないだろう


文明が滅んでも、俺たちが死んでも

誰かがまた始めるのだろう


目の前は真っ暗でもその先はわからない

絶望に目隠しされても走りだした足は止まらない


幸せは見失いがちだ


道の脇に目をやれば

誰かが丁寧に育てたであろう

力強いコスモスが咲いている


美しさなんてもんは、ずっとここにある。