気が付くと、スタッフに支えられスタートラインでスタンバイ。
カウントダウンが始まった。
3・・
2・・・・
1・・・・・
スタート!!!
スタッフの手から離れたCerveloP3は53×16Tから15・・14・・13・・12Tと
シフトアップしながらグングン加速していく。
80mmのスーパーディープが、まっさらな路面の極めて小さなノイズを拾い、
これまでに聞いた事の無いほどの甲高く心地よいビートが鳴り響く。
主催者発表の高低図
頭の中の図面と、実際のコース情況をリンクさせ、先の勾配の予想を立てる。
想像していた勾配と比べてかなり登りが緩い。
スピードがのる。
巡航速度も44km/h~45km/hをキープ、。
1つ目のトンネルで先行する選手の1人目を捉える。
脚が軽い。
緩い登り区間でも40km/hを下回らない。
ほどなく更に先行する選手を順番に捉えて行く。
陣ヶ峰トンネル付近では30km/hを下回るが、軽いギアで踏ん張る。
トンネルに入る頃には、おそらく6~7名近い先行する選手をパス。
1人1人パスして行く度に声掛けるのが意外にシンドイ。。
最後のトンネルを間もなく抜けようかとする時に、先行の先頭の選手とスライド。
思っていたより近い。
ここで潜在的に少し欲が出てしまう。
折り返し入る手前でまた1名パスし、僅かにテールをスライドさせながら最短距離でターンする。
先行する選手をターゲットにペースアップ。
復路はやや下り基調だとの思いもあり、登りから重めのギアで踏み込んでしまう。
「しまった・・スピードが乗り切れない。」
トンネル内で1台・・・また1台とパスして行く中、両足フクラハギに違和感。
慌てて水分を補給する。
前半のスピードがのっているうちに補給しておくべきだった。
2XUのカーフガードが、ギリギリの状態でキープしてくれる。
ただ、やはりしっかりとは踏み込めない。
残り8~9kmの地点で完全に攣ってしまい失速。
それでも33km/h~37km/hで推移。
復路でも4~5名くらいの先行する選手をパスするも、
ラスト1kmあたりでTT.Bikeに唯一パスされる。
追走するにも、あまりに不意だったので反応出来なかった。
いや、そういうレースでは無い。
そしてそのままゴール・・・
踏み切った。
かなり満足の行くアタックだった。
ゴール後P3をバイクラックに掛け、思わず座り込みドリンクを一口。
そこで止め忘れてたサイコンのストップウォッチを止めタイムを確認、
ストップウォッチの刻んだタイムは43分10数秒。
差し引いて42分台半ばくらいか。
止まってる間にアベレージも下がって36km/h
正確な数字は分からんですが、最後まで気持ちよく踏んで行けた、
そんな満足感で一杯のアタックでした。
つづく。