2022.10.16
いよいよ組み立てです。
たいへんだった作業は
①シリンダースタッドボルトを外す
②固着したノックピンを外す
③ピストンクリップをつける
でした。
まず、錆びている
シリンダースタッドボルト交換
します。①
交換して思ったことは、
よくネットとかで、
錆びているから
折れたらどうしようと
言っているのを見かけるが、
おそらくそう簡単に
折れるものではないかと
思いました。
(私も交換する前は折れたら、
穴開けるかしかないと考えていました。)
気休めのラスペネを吹き付けて
30分放置します。
取り外しですが、
↓で試しましたが
(外したボルトは再利用できるとのことでやりました)
ぐ、ぐ、ぐと回し力を入れます。
はい、ツールが壊れました.
あまりの固さに内部の金具が折れた様子
↓次にこいつで挑戦。
(外したボルトは再利用できませんとのこと)
ぐ、ぐ、ぐと回し力を入れます。
本当に回っているか不安になりますが・・
ようやく回っている感じがしました。
取れました
新しいのと並べました。
ネジ部は全然錆びてないです。
さて、本体のほうを掃除します。
リムーバーを吹き付けて
スクレイパーでパッキンを取ります。
綺麗になりました。
シリンダースタッドボルト
90032-198-000を取り付けます。
これを使います。
ある程度、六角レンチで回して
あとは
トルクレンチで10N・m(ネット調べ)
で締めます。
ノックピン90702-KFM-900を正面から見て
右上、右下を換えます
右下
オイルを塗って
右上右下ノックピンと
ガスケット12191-GW8-683交換しました。
固着したノックピンを取ります。②
(シリンダヘッドカバーを取り外した
時に正面から見える
シリンダーの右下のノックピンです)
ラスペネを吹き付けて30分ぐらい放置します。
外したシリンダースタッドボルトを刺して
ボルトごと捻ります。
ちょっと捻ったら、またラスペネ。
ある程度やったら、グぐっと
念じながら、外れろっと
外れた
次はピストンヘッドをつけます。
正面から見て右側は
あらかじめピストンクリップをつけ
左側からピストンピンを差し込みます。
ちなみにピストンヘッドは「IN」
と記載されている側が
上(吸気側)です。
正面から見て左側ピストンクリップをハメます。③
こうやってラジオペンチでつけるんですが
なかなか入らない・・
何度も飛び、バイクの周りを探す羽目に・・
もう、なかば曲がるかもと思いつつ
えいって,やけくそで何とか入りました。
ピストンクリップを溝に沿って
押しまわして、
合口を180度の場所にします。
エンジン側にオイルを塗って
ガスケットにオイルを塗って
ピストン、ピストンクリップ
ピストンリングにオイルを塗って
シリンダー内にオイルを塗って
シリンダー側にもオイルを塗って
ラバーパッキン16mm
91303-035-000
にオイルを塗って
エンジン側に貼り付けます。
ラバーパッキンが
落ちないうちに
ピストンをシリンダーに入れるんですが
なかなか入らない
ピストンリングを押しながら入れます。
やっと入った。
少し入ったら
カムチェンとカムチェンガイドローラー
を入れて
カムチェンガイドローラーピン
90481-035-000
とワッシャー14615-035-010
を新しくします。
カムチェンガイドローラーを固定します。
固定ボルト90082-035-010
を新しくします。
シリンダーを本体に固定しました。
カムの出っ張っている方に
目印のために
ノックボルトをつけます。
シリンダーヘッドに挿入します。
タペットの調整をするんですが
自分が寝転んでの調整が
体勢的に私は難しいので、ヘッドを
外してやっています。
(エンジンが冷めているときに
タペットアジャスチイングスクリューと
バルブが閉まっている時の間を
熱膨張で狂わないように調整する)
*調整しちゃうとカムが入りずらくなるので
カムを入れてから調整したほうがいい。
吸気側0.05mm
排気側0.05mm
新しいノックピンをハメます。
(ここが固着していたノックピンの場所)
正面から見て左上にノックピン入れます。
ここの金属のガスケットは
パーツクリーナーでよく洗って
再利用します。
(金属と金属の間を注意深く
汚れを流し落とします。)
カラー14.8mm 90603-GB0-911と
Oリング14.5mm 91301-GF6-003
を交換します。
オイルでべちょべちょにして
貼り付けます
ヘッド側にもオイルを塗って
ヘッドをはめ込みます。
圧縮上死点に合わせます。
インレットパイプを止めて
右のシリンダーヘッドカバーに
オイルを塗って
ガスケットにもオイルを塗って
ヘッドカバー側にもオイルを塗って
取り付けます。
今回ナナカンパニーさんのヘッドカバーを
つけるんですが
10N・mに達する前に、ネジが
ネジ切れました。
幸いベンチでつまんで取れたので良かった。
[純正部品] Rシリンダーヘッドカバー( ビッグフィンタイプ) - ナナカンパニー オンラインストア (ocnk.net)
ここは手の感覚でしめました。
シリンダーヘッドカバーは
矢印(↓)が下を向くように取り付けます。
シリンダーヘッドカバー
パーツカタログをよく見て間違えないように
取り付けます。
トルクレンチで10N・m(ネット調べ)
(正面から見て左下はオイルの通り道なので
銅のワッシャーとのこと
正面から見て右下以外は袋ナット。
右下以外はスタッドボルトから
オイルが伝ってにじむので
袋ナットにして外に出ないように
しているとのこと)
タペットカバーをつけて
本日はもう暗くなったので
来週までお預けです。
2022.10.22
再度、左右ヘッドカバーを開けて
圧縮上死点を確認しました。
さあ、エンジンかかるか・・
かかった。
よかったよかった。
ちなみ圧縮は
11.5Kpa
カブの標準は1200〜1300kpaだそうです。
うーん、オーバーホール前が
わからないからなんとも・・
これで長いオーバーホールは終わりです。