【「わきまえない女」】稲田朋美 | 【かほり放送局】

日本初の女性総理候補と目される政治家稲田朋美・元防衛相(63)

元防衛相が明かす涙の真相 辻元清美氏に「あんたの言ったこと、正しいわ」

「安倍晋三・元首相の秘蔵っ子」「タカ派のアイドル」と呼ばれた。

昨年7月には自身の半生と政策をまとめた著書も出して、

菅義偉政権の次を狙う準備をしていたようにも見えました。

総裁選出馬を見送ったのはなぜですか。

「出るために必要な推薦人20人を集める態勢がつくれませんでした。

政策面もそうだし、仲間づくりが足りてないって反省しました」

「ええ。ひとつは、『伝統と創造の会』(通称・伝創会。

初当選同期の保守系議員らでつくる「稲田グループ」)から

メンバーが次々と抜けていく状況がありました。もう少し足腰を鍛えるべきやなって。

保守派の稲田さんがどうして「リベラル」と呼ばれるようになったのですか。

2017年に防衛相を事実上更迭されたことも関係している? 「そうですね。

キャリア的にも王道の真ん中を歩いて順調だったのに、いきなり挫折したんです。

それで、世の中からはみ出た人の疎外感とか、

生きづらさを感じている人の気持ちが他人事から自分事になったんですよ。

マスコミ的には面白いと思うんです。発言はまだしも、

服装や外見にしても、批判の的にされます。ある時、すごくラフな格好していたことを

指摘されたけど、『スーツを着ていったらよかったんだ』、

『あそこで着替えればよかったんだ』と、今になって考えたらそう思います。

私は46歳という遅めの出馬だったので、政治家になる前までは普通に弁護士をしていて、

ふたりの子どもを育てる関西のおっかさんだったから、

人によく思われたいとか考えなかったし、自分が好きなものを身につけていただけなんです。

だけど、それではよくないんでしょうね」でも、当時はそんな余裕はなかった。

海外出張に行く飛行機にサングラスをかけて

乗り込んだことも批判されましたが、深夜便だから化粧をしていなかったんですよ。

そういう女性ならではの事情まで汲み取ってもらえません。私が男性だったら、

あそこまで注目されますか?」 確かに。

「私は政調会長時代(2014~2016年)に、LGBTと呼ばれる性的少数者の人権問題に

取り組むようになって以来、(旧姓の使用を法的に認める)『婚前氏続称制度』の

導入を提言したり、シングルマザーの貧困対策を議論する場を党内で立ち上げたりしてきました。 

私は憲法14条(法の下の平等)の問題であると訴えました。

党の税制調査会には『貧困対策』として税制優遇を認めようとした幹部もいましたが、

それも問題の立て方が間違っています。税の公平性が問われていたんです。

最終的には党内で署名運動をやって、賛同者はゆうに100人を超え、

未婚のひとり親への寡婦控除が認められた。名称も『ひとり親控除』に変えました」

男性議員の中には『未婚で子どもを産むのは、ふしだらな女性か、キャリアウーマンで、

伝統的家族を壊す』といった偏見を発言する人がいました。

日本の現状は、この小説で描かれた60年代の英国とさほど変わらない。

女性が議員バッジをつける側になろうと、ひたすら空気を読み、

目線を低くし、カドが立たないように気遣いながら、周りに溶け込まねばならない。

逸脱した途端、ゴシップの標的になる。

防衛相時代の衆院予算委員会(2016年9月30日)で、涙を流しました。

あの時も「涙は女の武器か?」と揶揄され、炎上しました。

「もともと涙もろいんですけど、感情が溢れてくると男性って大声で怒鳴ったりするけど、

女性って涙でしょ。自然に出てくるけど、いろんな涙がありますよね。

嬉し涙だったり哀し涙だったり、感動の涙だったり」

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