『子供のころから憧れ』
スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)
第75代ソロダンサーの桑澤佳奈子(ウアケア佳奈子)さん」
葛飾出身のフラガールが初のソロダンサーに
1月8日から、ソロデビュー公演を行った。
「ウアケア」はハワイ語で「雪のように白い」を意味する。
憧れ続けた真っ白なソロダンサーの衣装に身を包み、ステージ上でしなやかな踊りを披露した。
桑澤さんは、小学生になる前からフラガール(スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム)に憧れ、毎年、家族旅行で同施設を訪れていた。
フラガールのショーを見ては必ず体験コーナーに参加し、フラダンスを踊っており、
中でもソロダンサーの真っ白な衣装への憧れは強く、
白いスズランテープを使って自作したパウスカートを自宅で履いて踊っていたという。
2011(平成23) 年の東日本大震災後、日本中を元気に、
笑顔にしたいという思いと共に始まった「フラガール全国きずなキャラバン」で、
震災の被害を受けている同施設のフラガールが笑顔で踊り、日本中に元気を与えている姿に感動。
当時、高校1年生だった桑澤さんはフラガールになることを決意。
2014(平成26)年、常磐音楽舞踏学院50期生として合格し、同年、デビューを果たした。
ソロデビューについて、桑澤さんは「ステージに立つ前はとても緊張したが、
先生の指導やレッスンのおかげと、
これまで家族の支えがあったので楽しく笑顔で踊ることができた。
コロナ禍でお客さまは以前より減っているが、
私のソロダンスを見たいと言われるようなダンサーになりたい」と笑顔で話す。
同施設は1966(昭和41)年、「常磐ハワイアンセンター」としてオープン。
1990(平成2)年に現在の名称となり、その後、同施設のダンシングチームがモデルとなった
映画「フラガール」のヒットで多くの人に知られるようになった。
常磐ハワイアンセンター時代からこれまでのダンサー総在籍数は414人に上るが、
ソロダンサーは桑澤さんで75人目という狭き門で、ダンスの表現力や技術はもちろん、
ステージ外での立ち振る舞いやチーム内の信頼など、総合的に判断され選ばれる。