『想頼りだった食品分野』
無印といえば、一般的には生活雑貨やベーシック衣料の印象が強い。
実際、無印の売り上げの過半を生活雑貨が占め、衣服・雑貨が4割弱、食品は1割程度にすぎない。
無印良品、初の「冷凍食品」が大ヒットした舞台裏カレーとお菓子定以上の売れ行き
売り場でのインパクトや日常的な利用しやすさを考慮して、商品展開は50品目と幅広く設定。
スーパーで売られている冷凍食品と競合しないよう、お弁当用ではなく、
あくまで日々の食卓での追加の1品になるような品ぞろえに重点を置いた。
新たに契約した複数の国内メーカーに製造委託するが、無印ならではのこだわりを反映させる面で
の苦労は多かった。売り上げナンバー1の韓国風のり巻きの「キンパ」。
「一口サイズに切り分けられているため、」
主食となるおにぎりやパン、ギョーザのほか、煮込み料理やおばんざいのようなおかず系が多いのが特徴。
『化学調味料不使用』で透明パックに入っており、価格帯は250~490円(税込)。
ネット通販以外に実店舗では4店舗でスタートし、現在11店舗で販売している
(2018年8月末の国内店舗数は420店)。
良品計画・食品部調味加工担当の課長は「より食卓をサポートできるものをと考えたときに、自然と
(企画案に)上がったのが冷凍食品だった。1年くらい前からプロジェクトとして動き出した」と話す。
「生活の基本となる必要なものをつくる」という会社の理念の下、衣食住に関わる
商品を企画・開発する無印にとって、食品の強化は課題でもあったから。