不死鳥『23回忌法要』 | 【かほり放送局】

東京・帝国ホテルで営まれた歌手・美空ひばりさんの『23回忌法要』]

歌手の五木ひろし、石川さゆり、小林幸子らをはじめ、ひばりさんと親交の深かった各界著名人が約約620人参列故人を偲んだ。

 ひばりさんの誕生から歌手デビューまでの経緯、映画や舞台出演、東京ドーム公演の模様などを盛り込んだメモリアルビデオで幕を開けたこの日の式典。現存する最古のひばりさんの映像「ラッキー百万円娘」やブラジル公演の模様、病床に伏せがちだった母に捧げた武道館ライブでの「芸道一代」の模様などが次々と映し出され、ひばりさんの歌声が響き渡った会場は、昭和の時代へといざなわれた。
 作曲家の船村徹、歌手の雪村いづみ、女優の中村メイコ、テレビプロデューサーの石井ふく子ら11名の発起人立会いのもと営まれた『23回忌法要』の祭壇のテーマは「不死鳥」。ひばりさんが好んだ紫の花を6種類、胡蝶蘭やユリ、カーネーションの白い花をあしらって模したもので、幅は12m、高さ4.5m、奥行き2mの巨大なスケールで制作され、紫のカーネーションの顕花が捧げられた。
 遺影には、1988年4月11日に行われた伝説の東京ドーム公演『不死鳥 美空ひばり in TOKYO DOME ~翔ぶ!!新しい空に向かって~』のポスター用として写真家・篠山紀信によって撮影されたものが使用された。なお、『美空ひばり 23回忌法要』の模様は、スカパー!にて独占生中継される。

 ひばりさんのバックバンドとして数々の番組で共演したバンド・ひばり&スカイと昨年10月にデビューしたソノダバンドによる演奏と、ひばりさんの映像を合わせたヒット曲メドレーも展開。第7回日本レコード大賞受賞曲の「柔」や「真赤な太陽」など計7曲が披露されたショーは、生前最後に発売されたシングル「川の流れのように」で締めくくられた。
ひばりさんの愛息でひばりプロ社長の加藤和也氏は「母が亡くなって丸22年。体はなくしましたが“第一線の歌手”として活躍できるのは全てみなさんのご協力のたまもの。感謝の言葉しかございません」と深々と頭を下げた。