ひばりさんの誕生から歌手デビューまでの経緯、映画や舞台出演、東京ドーム公演の模様などを盛り込んだメモリアルビデオで幕を開けたこの日の式典。現存する最古のひばりさんの映像「ラッキー百万円娘」やブラジル公演の模様、病床に伏せがちだった母に捧げた武道館ライブでの「芸道一代」の模様などが次々と映し出され、ひばりさんの歌声が響き渡った会場は、昭和の時代へといざなわれた。
作曲家の船村徹、歌手の雪村いづみ、女優の中村メイコ、テレビプロデューサーの石井ふく子ら11名の発起人立会いのもと営まれた『23回忌法要』の祭壇のテーマは「不死鳥」。ひばりさんが好んだ紫の花を6種類、胡蝶蘭やユリ、カーネーションの白い花をあしらって模したもので、幅は12m、高さ4.5m、奥行き2mの巨大なスケールで制作され、紫のカーネーションの顕花が捧げられた。
遺影には、1988年4月11日に行われた伝説の東京ドーム公演『不死鳥 美空ひばり in TOKYO DOME ~翔ぶ!!新しい空に向かって~』のポスター用として写真家・篠山紀信によって撮影されたものが使用された。なお、『美空ひばり 23回忌法要』の模様は、スカパー!にて独占生中継される。