【『ゆず』原点回帰ライブ】

　人気デュオ「ゆず」が、地元の神奈川・横浜市の松坂屋跡地に近いライブハウス「ＣＲＯＳＳ　ＳＴＲＥＥＴ」で原点回帰のライブを行った。

ミュージシャンとして大きく羽ばたいた、デビュー前の１９９６～９８年８月まで同地域で路上ライブを行い、トップミュージシャンとしての礎を築いた「ゆず」。９８年８月３０日の最後の路上ライブには、約７０００人が詰めかけるなど社会現象にもなった。
無名の時代に快く場所を提供し、温かく見守ってくれた同町商店街の方を５０人を無料招待し、６曲を披露。　“育ての親”とも呼べる方たちへの恩返しのライブが実現し、「自分たちの大切な原点、伊勢佐木町でライブができることを心からうれしく思う」と、喜びをかみ締めた。
今回のライブは１１年ぶりの弾き語りツアー（１５日の京都会館から全１２公演）を控え、２人が「原点回帰したい」と懇願して実現したもの、鳴りやまない拍手に、岩沢厚治（３３）は「ただいま！！」と絶叫。北川悠仁（３３）も「デビュー１４年目。決していいことばかりではなかったけど、地元の方々に助けられてここまで来た。ここでのライブは、心と体に脈々と生き続けている。地元っていいものですね」と感慨深げに話した。

中継で初出場したＮＨＫ紅白歌合戦（０３年）以来、７年ぶりに思い出の地から歌声を響かせた。
伊勢佐木町で「ただいま！！」ライブに（現・伊勢佐木町１・２丁目地区商店街振興組合専務理事）は「こちら側からお返しをしなきゃいけないのに勇気をもらってばかり。生きていく糧をもらった気がします」と語った。