【初の沖縄ソング】長渕剛 | 【かほり放送局】

初めて沖縄を舞台にした新曲「俺たちのニライカナイ」8月11日リリース シングル発売 シンガー・ソングライターの長渕剛(53)デビュー33年目「ニライカナイ」とは、沖縄や奄美で信じられてきた海のかなたにある聖地。ここから神々がやってきて、恵みをもたらす―といわれている。

長渕も、この歌がもたらす日本の変化を期待している。

日本全体が無関心に見えたことが同曲制作のきっかけ。沖縄が米軍基地の移設 問題。
 「彼らは怒り、嘆き、苦しんでる。それなのに何でみんな無関心でいられるの? 僕は知らん顔できない。沖縄の人と手を握り、一緒に歌いたいと思った」
長渕と沖縄の縁は深い。九州産業大(福岡市)で学んでいた頃は、沖縄出身の友人がたくさんいた。

スケジュールの都合で17年間、沖縄公演が実現しない時期もあったが、2001年、久々に沖縄のステージに立ったとき、街で地元の人から「お帰り! よく帰ってきたね!」と歓迎された。うれしくて涙が出たという。スケジュールの都合で17年間、沖縄公演が実現しない時期もあったが、2001年、久々に沖縄のステージに立ったとき、街で地元の人から「お帰り! よく帰ってきたね!」と歓迎された。うれしくて涙が出たという。
新曲には政治的なメッセージは一切ない。傷ついた人を包み込むような優しい言葉とメロディーがある。 

「人間がでかい、懐が深い、温かい。じいちゃんもばあちゃんも若者もひとつになって暮らし、自然や土地を愛している。

この日本の原風景を、ずっと持ち続けている沖縄は僕らの誇りだ」
 そんな沖縄は昨秋から注目を浴び続けている。米軍基地移設問題にさらされているのだ。

  「いま必要なのは連帯、きずな、仲間意識。沖縄を着火点に、日本全体に広げたい。音楽が売れない時代というけれど、僕は音楽の力を信じている」

  ◆長渕 剛(ながぶち・つよし) 1956年9月7日、鹿児島県生まれ。53歳。78年「巡恋歌」でデビュー。シングル「乾杯」「とんぼ」「RUN」、アルバム「昭和」などミリオンセラー多数。2004年に鹿児島・桜島で7万5000人を集めオールナイトコンサート。11年ぶりの本格演技となる倉本聰氏脚本のドラマ「歸國(きこく)」がTBS系で8月14日放送。