【まな弟子らたたえる 夢は4年後】小嶺忠敏 | 【かほり放送局】

「日本全体に勇気と感動を与えてくれた」小嶺忠敏さん語る。
恩師、小嶺忠敏V・ファーレン長崎社長(65)長崎市網場町、長崎総合科学大
 日本がW杯に初出場した1998年のフランス大会から、2006年ドイツ大会までの全10試合を現地で観戦した小嶺さん。
サッカーワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で惜しくも8強入りを逃した日本代表に 
「日本のサッカー界にとって大きな一歩になった」とサムライブルーの活躍をたたえた。
予選リーグから4戦連続で先発出場したMF大久保嘉人選手(28)=神戸=国見高時代の恩師の小嶺さん
 今回は治安の問題などで現地入りこそしなかったが、教え子が初出場したこともあり、これまでのW杯とは違って「ハラハラして見ていた」。
 ミスはしないだろうか、しっかりシュートを打てるだろうか-。そんな不安を吹き飛ばすように、大久保選手は本来の野性味あふれるプレーでチームに貢献。「指導者冥利(みょうり)に尽きるね」とまな弟子の活躍を喜んだ。

今後の日本の課題は「個性をいかに伸ばせるか」。今大会ブレークしたFW本田圭佑選手(24)=CSKAモスクワ=のように、チームプレーを大事にしながらも、局面では個の力で果敢に勝負できる選手が増えるのを願っている。
 「埋もれている“原石”を見つけて、磨いてやることが重要。本県にも可能性を持った子どもたちがたくさんいると思う」。最後は指導者の顔で、日本サッカーのさらなる飛躍に夢をはせていた。
全国大会で17度の日本一を誇る高校サッカー界きっての名将は「世界と戦えることは証明できた。だが、トップとはまだ差があるのも確か」と冷静に現状を見ている。

PK戦までもつれたパラグアイとの熱戦から一夜明け、死力を尽くした選手たちに日本中から称賛の声が相次いだと語る。