【五島・奇祭「ヘトマト」】 | 【かほり放送局】



長崎サッカー応援かって連-へトマト
五島市下崎山地区の奇祭「ヘトマト」集落に悲鳴と歓声響く 
冷たい雨やあられが降る中、新婚女性の羽根突きや大草履奉納など多彩な行事が連続して繰り広げられ、集落は熱気に包まれた。かまどのすすを体に塗った締め込み姿の若者らは見物人にも塗り付けて回り、そのまま消防団と青年団に分かれて大きなわら玉を奪い合う玉けり、綱引きに力を振り絞った。

最後は、わらで編んだ大草履(長さ3・5メートル、幅1・5メートル、重さ約3150キロ)の練り歩き。若者らは雨を大量に含んで一層重くなった大草履に、沿道の若い女性を次々に抱きかかえて投げ込み、担ぎ上げて激しく揺らし「わっしょい、わっしょい」。集落に悲鳴と歓声が響き渡り、勇壮でおおらかな祭りは最高潮に達した。
 ヘトマトは豊漁、豊作、無病息災などを願う小正月の年占(としうら)行事や民俗的要素が混然一体となった珍しい祭りで、国指定重要無形民俗文化財。
「夫婦円満と崎山の幸せを願いました」と話した。