島鉄トロッコ列車が今年の運行開始 今期限り?
島原鉄道(本社島原市)の観光トロッコ列車が二十五日、今年の運行を開始した。同社は南線の島原外港-加津佐間を来年四月一日廃止する方針で、トロッコ列車も今期(十一月三十日まで)限りとなる予定。
島原鉄道は雲仙・普賢岳噴火災害の土石流で水無川を挟む区間が不通となったが、一九九七年四月、全線が開通。トロッコ列車は、災害からの復興の願いを込めて運行を始め、十年間で約二十七万五千人が乗車した。
今年で十一年目。島原-深江間の約九・一キロを毎日三往復(連休期間などは増便)。列車には噴火災害や島原観光を説明する語り部が乗り込む。
島原駅で出発式があり、同社の牛嶋和憲常務は「十年間、多くの方々に利用いただき感謝する。最後まで安全運行に努めたい。有明海や平成新山の景色を満喫してほしい」とあいさつ。市内の保育園児と一緒にくす玉を割った。初便には約百人が乗車した。 【長崎新聞より】
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