CAGEDシステム

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ギターを弾かれない方には、このタイトル何のことか解らないと思いますが、このCAGEDシステムというのはギターの指板上の音の並びを理解するのに不可欠なシステムです。
これは25年ちょっと前に、アメリカの音楽学校に留学した時に知りました。
私の行っていた「Musicians Institute」という学校は、全ての必須授業がこのシステムをベースに作られておりました。(当時はアメリカの学校でしたが、後に日本の会社に買収されました。現在も更に大きくなってハリウッドに健在です。)
勿論コードの授業、アドリブする為のスケールやアルペジオの授業、楽譜を読むリーディングの授業一貫しておりました。
これを知った時、凄い!と思い、ずっとコードの型と音階を関連付けて覚える練習をしたものです。

そして帰国後Musicians Instituteの日本校が出来ており、そこで講師をやらせて頂くことになりました。
この日本校はアメリカの教科書を使っておりましたので、CAGEDシステムを当たり前の様に教えておりましたが、日本で売られている教則本には一切載っておりませんでした。(私の知る限り)
またコードブックと言えば、同じフォームなのにポジションが違うものを沢山載せてページ数を稼いでるものばかりで、なんだかなぁと思っておりました。

そしてある時、「よし!自分がまとめて出版社から出してみせる!」なんて決意し、リットーミュージックに持ち込みました(笑)
担当者の方も持ち込みの私の本のコンセプトを良く理解して下さり、めでたく出版となりました。
「ギターコードまるわかりBOOK」という本です。
2006年の事でした。
ギターマガジン買ってきて、電話番号調べてかけましたからね(笑)
この時、長く私の担当してくださった方が電話を取って下さって本当にラッキーでした。
感謝です。

この本で「CAGEDシステム」という名前は使いませんでしたが、そのシステムを紹介させて頂き、またコードの指で押さえる箇所を音程の度数で表したのも、この本が初めてだと思います。
今では当たり前みたいになってますけど…。

そして、このシステムでスケールも関連付けて、(音楽的な)基礎トレーニングをまとめた「一生使える ギター基礎トレ本」に続くのでした。

めっちゃ長文ですが(笑)このシステムがようやく浸透しつつあるのは嬉しいですね。
YouTuberの方も紹介されてますが、ちょっといまいち説明が足りないので、この度私がYouTubeで解説してみました。
「わかりにくい!」とか「知ってる」とか言われたりして(汗)


ギターを弾く方でCAGEDシステムを知らない方、既にご存知の方も一度ご覧ください。
必ず発見があると思います!