子が産まれる前までは、
失礼ながらお洒落なインテリアのご家庭に写り込んだシール跡を見ては、剥がせばいいのにと思っていた(本当に失礼だ)。
「どこでもシール貼られるのが悩み」と嘆く友人に対しては(渡さなければいいのに)と思っていたし、我が子にはモノ分かりが良くなるまでシールは渡さないつもりだった。
子どもが1歳を迎え、指先が器用になった頃、
はじめてオマケでついてきたシールを渡すことになる。
まさか、こんなに大喜びするとは思わなかった!
「ちる、ちる、ちーる♪」と歌いながら貼る我が子の姿。職人を思わせる集中力。
剥がせない…ッッッ!
これはもう、作品だと思った。
人から見たら、きっと何で剥がさないんだろうと思われるであろう場所のシール。
歩けば、足の裏にシール。洗濯機の中にもシール。
夫のスマホに貼られたシール。
「あのおじさん、ギャルみたいなスマホだと思われるよね」なんて笑いながらも嬉しいシール。
お洒落な部屋のインスタグラムに、べたべたに写り込んだシールが微笑ましく感じるようになった。
シール貼らせない主義はどこへやら!
ご褒美はいつもシールになった。
今日も我が家のちーる職人は忙しい。
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