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※2011年の話です
撮影現場での休憩中。
止まらない鼻血で消耗したのか、座ることもしんどくなったのでベンチで横になりました。
「白血病ってことはない?映画で見たことあるんだけど。」
誰かがそう言ったのを、
「まさか〜!そんなわけないよねえ」と皆で笑いました。
自分がなるまでは、病気って別の世界の話だと思っていたから。
そういうのになる確率だって低いんでしょ?
…診断されるまでは、まさか自分が白血病とは
夢にも思っていませんでした。
わたしが横になっているのを見かけたスタッフさんが、顔色を見るなりハッとしていた事を覚えています。
大丈夫です。と答えたわたしに、
「現場はなんとかするから心配しなくて大丈夫。
駅まで送るから、帰る前に病院に行ってきなさい。体は大事だからね。」
諭すように言ってくれました。
現代はコロナ禍の影響もあり、体調不良だったら休む。正しい世の中になりつつあるけれど、
近年までは風邪くらいなら休まない。
体調不良は隠す。
そんな風潮が、芸能界だけでなく社会全体にあったと思います。
休むことは悪いこと。頑張れない自分が悪い。
そう思っていた部分もあったので、
「体は大事」と言ってもらえたことに安心したのを覚えています。
ーーー痣のこともあるし、いい機会だから
また病院に行ってみよう。
この日、もしも病院に行かなかったら…
わたしは手遅れになっていたかもしれません。
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