ポワトリンは青春の1ページ。 | ゾンビは走っちゃダメ!

ポワトリンは青春の1ページ。

映画を撮ったり撮らなかったり-ポワトリン

映画を撮ったり撮らなかったり-新ポワトリン

 1990年にテレビ放映されていた『美少女仮面ポワトリン』が映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』で復活。写真上が90年のポワトリン、写真下が映画のポワトリン。
http://mantan-web.jp/2012/12/04/20121204dog00m200045000c.html

 昔、『美少女仮面ポワトリン』の合成の仕事、したな。特撮シーンがそんなに多い番組ではなかったのだが、他の仕事との兼ね合いで「ポワトリンで徹夜」なんてあったな。
 仕事の関係上、放送前に台本も読んでいたが、ポワトリンの全話を担当した脚本家が浦沢義雄氏。浦沢氏はその昔『ゲバゲバ90分!』や『カリキュラマシーン』の構成も担当していた、シュールコメディの書き手。ポワトリンなどの不思議コメディシリーズでも「人生は二度ない、三度ある」などの人を食ったようなセリフが持ち味であった。
 台本の書き方でも、普通は「~する」と現在形で書かれるト書きが、浦沢氏の台本ではなぜか「~した」と過去形。妙に突き放した感があった。

 最近の仮面ライダーの映画では昔のキャラクターを復活させることが多いので、ポワトリンが出てきても驚かないが、脚本まで浦沢氏だったのには驚いた。仮面ライダーの映画で「脚本・浦沢義雄」って……。
 でも、そんなにギャグに走っているわけでもなく、普通に仮面ライダーの映画だった。台本ではきっと「変身した」「戦った」「勝った」とか、突き放しているのだろうけど。

 かつてのテレビシリーズではポワトリンが名乗りの際「たとえ○○が許しても、この美少女仮面ポワトリンが許しません」(○○に入る言葉は毎回違う)と宣言していたが、今回の映画では「たとえミッツマングローブが許しても、マツコデラックスが許しません」だった。そしたら、近くにいた子供がアハハハハと笑った。元ネタは知らないだろうにね。