映画を撮ったり撮らなかったり
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2018-06-22 05:42:36

撮了近し

テーマ:映画制作

 主要なキャストがどんどんとオールアップしていく中、まだ登場していないキャストもいる。それでも、底なし沼のように思えたロケも、ようやく終わりが見えてきた。

 であればいいのだけれど、準備にはまだまだ時間がかかる。

 

 意外にたいへんだったのは、風船を宙に浮かべること。ネットで調べると、アルミ製の風船は浮きやすい。パーティーグッズで売っているスプレー式のヘリウムガスで補充できる。しかし、ゴム風船を浮かべる方法は? 東急ハンズで聞いたら、ヘリウムガス入りのボンベを用意するしかなかった。

 

 で、実験。浮いた浮いた〜ドンッ

 しかし撮影後、このボンベはどう処理すればいいのだろう?

 撮影後はいつも変な物が残る。注射器とか、制服とか、子供の下着とか……。どう見ても、変態のコレクションだ。

2018-06-02 14:08:56

主演女優、去る

テーマ:映画制作

 主演を務めてもらった韓国の女優さんに初めて会ったのは、ソウルで1月に行われたオーディション。その前にキャスティングディレクターから送られた動画で、彼女が演技力の高い女優だというのはわかっていた。能力を発揮できる場が作れれば自然と良い結果になると見込んでいたが、彼女にとっての日本ロケは異国で言葉が通じないスタッフに囲まれる状態。しかも、日本語と中国語のセリフもこなさなければいけないという難しい役作り。シナリオに(中国語で)と書くのは簡単だが、感情を込めて話すのは大変だ(当たり前だ)。2月から5月にかけて、シナリオ会議も含めて計4回の来日になり、なるべくビジネスクラスを用意したが、間際に急に決定したロケにはLCCでの渡航もお願いした。

 それでも、持ち前の研究熱心さで高いハードルを乗り越えてくれ、先週オールアップ。元気に帰国していった。

 

 滞在先のホテルからの移動はアテンドしなければと思い、ホテル前で女優さんを待ったことがあったが、擦れ違いで彼女はさっさと出発していた。大急ぎで追いかけ続けたら、途中で脚からブチッと、かなりクリアな音が。

 音声さんがマイクを仕込んでいたら「肉離れの音」を録れたと思う。肉離れなんてほっておくしかないが、内出血した血が踵のあたりに溜まっていくようで脚がどす黒く。自然と解消したが、あの血はどこへ行ったんだろう? 脚はまだ傷むが、そんなこんなも今となっては良い思い出です。(やけくそ)

2018-05-06 06:02:12

絶望の果てのクランクイン

テーマ:映画制作

 今日、韓国に飛び、ドラマ部分のロケに入る。韓国で撮影する計画を立ててから、優に5年以上かかっている。先日の現場の若いスタッフに「それなら企画を始めた頃、自分はまだ高校生でしたよ」と言われた。長いこと、うまくいかず、プロデューサーが資金を集めるどころか経費を使い込むだけで、何も撮らないうちに破産するところだった。プロデューサーなしで自分でやっちゃえと思って動いても「この企画はもう諦めたほうがいい」「絶対に失敗するからやめたほうがいい」という助言を多くもらった。どうせ失敗するんだから撮れるものから撮ろう(あまり理屈になってない)と推し進めた。

 

 前の作品までラインプロデューサーをやってくれた同年代のスタッフががんを患い、実家で療養することになった。病院に訪ねると、体はつらそうだったが、シナリオを渡したら「撮るの?」と目をきらりんと輝かせた。現場で仕事をしてもらうのは難しいだろうが、スターウォーズのラスボスみたいにホログラムで登場して指示を与えてくれればいいと依頼。「読んどくよ」と言ってくれたが、それから間もなくに亡くなったので、読んでくれたかどうかはわからない。こんにゃろ。シナリオを読んでもいない映画のクレジットに「~に捧ぐ」と名前を入れちゃうぞ。裏方に徹し、自分の名前が大きく出るのを望まない人だったので、きっと鼻でフンと笑うだろう。明日が彼の命日だ。ふん、悪かったな。まだやってるよ。でも、霊体になって現場に降りてくるんじゃないぞ。余計なハレーションが写り込んでNGになるからな。

2018-04-30 18:51:17

怒濤のクランクイン

テーマ:映画制作

 先週クランクイン。怒濤すぎて、もう何がなんだかわからない。

 

 ただ分かっているのは、昔は「佐藤組は男子校」と言われるくらい男子の比率が高かったのに、今回は常に女子の笑い声が響いているような現場だ。なぜ、この変革が?

 

 でも、撮っているのは相変わらず不吉な映像……。

2018-03-31 10:25:56

韓国の子役パワー

テーマ:映画制作

 映画の撮影で韓国の子役が必要。キャスティングディレクターから資料をもらったが、動画を見ると、さすが韓国の子役は凄まじいパワーを持っている。カメラの前で泣き、怒り、笑うといった感情のオンパレードだ。『新感染 ファイナル・エクスプレス』なんて、ゾンビ映画なのに子役の号泣演技で、劇場内にはすすり泣きが溢れていた。

 韓国で活動する俳優の山野内扶さんと、韓国の俳優の役作りについて話した。話の中で「韓国人は俳優でなくてもそこそこ演技ができてしまう」とも言われた。確かに、韓国人スタッフにセリフの読み合わせの相手役をやってもらったら、スタッフもすらすらとこなしていた。

 

 思うに、韓国人は感情をはっきりと出すので、表現することに慣れているのだろう。一方、日本人(特に関東人)は自分を隠すことを美徳にしたがる。自分を表現したがらない。これはもう、俳優としては最初から不利だ。韓国に詳しい日本人によく言われるのが「韓国には〈察する〉はないから。Noの場合ははっきりNoと言わないとダメだよ」ということ。日本人同士なら「うーん、ちょっと……」で拒絶の意思表明になるけど、それは国際的に通じない。

 

 先週、ソウルで子役たちに会ってきた。あら、かわいいラブラブ マネージャーとなるお母さんたちに撮影の条件を伝え、日本の優しいおじちゃんをアピールするために子供たちにはコアラのマーチをあげる。

 世界よ、これが日本の忖度だ!

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