映画タイタニックで、おばあちゃんがダイヤモンドを海に投げたのはどうして? | 小林朋也、専務T、BROOCH、ブローチ、新潟、ダイヤモンド、婚約指輪、結婚指輪、プロポーズ、ランチグルメ、育児

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今度中学生向けの企業講話をする事になった専務Tです。
さて、講話なので宝石屋という職業について話をするのですがどんな内容だと
中学生でも聞いてくれるの?悩んで悩んでやっぱり時間も限られてるし
ダイヤモンドの話で行こうか!と思い


ダイヤモンドストーリーといえば映画タイタニックだなという事で
一旦うちの女子スタッフに今日のブログタイトルについて内容を確認してみると・・・!


何と色々な答えが帰ってきちゃった!
むむむ!宝石屋的にはここは統一見解で行きたいところです
そこでもう一度説明を入れといた方が良いかな?と思い書いてみます


因みに皆さん何故だかご存知ですが?
WebのQ&Aとかには
①深い海へ返した
②想いを断ち切るために海に投げた
③私は戻ってきたと知らせるため
等々様々な見解が散見されます


ざっとタイタニックのあらすじ前半を書いときます

伝説のブルーダイヤモンド「ハート・オブ・ジ・オーシャン」を
狙うトレジャーハンターたちがタイタニック号から
金庫引き上げに成功する!そんなところから始まります
金庫を開けてみたところ 出てくるはずのダイヤモンドは出てこず
代わりにダイヤモンドを身に着けた女性の絵が出てきます
調べてみるとその女性は健在だと判り 海の上でトレジャーハンター達と
老婆は出合う事になります、ハンターたちは老婆にダイヤモンドのありかを尋ねますが
ダイヤモンドの行方については判りません
そうしていると老婆の口から「ある青年」の思い出を語りだします 的な感じで
タイタニックの回想録が語られるという内容です


先ずはズバッとタイトルの答え(宝石屋的)

80年越しに彼(ジャック)の眠る海へやってきた老婆(ローズ)
彼(ジャック)の眠る海の中へ自分の他に行けるモノ?とは?

それは彼との想いの詰まったダイヤモンド以外在りません!
ダイヤモンドが記憶と夢・愛を詰め込んだ宝石だからです。
まさかここで海に身を投げて(自殺して)彼の元へ行く事は出来ません

タイタニックという映画自体ローズの回想録的な映画なのにもかかわらず
約80年前の出来事をなぜそんなに鮮明に記憶しておく事が出来たのでしょうか?

きっとそれは永遠のお守り「ダイヤモンド」を常に持っていたからなんですね!
ダイヤモンドの持つ永遠不変の輝きに あの日のジャックとの思い出は
色あせる事無く保存されていたんですね!

回想録の途中で老婆(ローズ)はトレジャーハンターに向かって
「女は誰も海より深い謎を持っているのよ!」って言い放つシーンでの
トレジャーハンターの悟ったような表情は何とも言えません
「このお婆ダイヤモンドの事を知ってるけど絶対言う気無いな」って感じの

という事で
ローズが海へ投げ込んだダイヤモンドに込めたモノは自分自身

本編では暗い海にダイヤモンドを投げ込むと・・・
座礁し朽ち果てそうなタイタニック号の上にヒラヒラト落ちて行くブルーダイヤモンド
その後カメラの視点はダイヤモンドから見たタイタニックに変更されます、
すると、少しずつ景色とタイタニック号が復元していき
船のドアを開けると そこには沈没で亡くなったはずの人々が待っています!
そのまま大階段をのぼって行くと階段の上にはジャックも待っていて
めでたく二人は再会
抱き合ってハッピーエンドに!

ダイヤモンドに込めた想いは
海の中に眠る”みんな”の元へ、そして、そこで一緒に眠る彼の元へ!

ジャックは死の間際ローズに「僕はここで死ぬが君はベットの上で死ぬんだ」とか
「馬に乗る」とか「ピクニック」とか今までローズが経験した事の無い楽しい計画を
アメリカに着いたらローズと一緒にやってみたいと語っていました

後のベットで老婆のローズが満ち足りた表情で眠るシーン
(死んではいないと思うが)
ローズのベット脇に飾られた写真立てにはそれらをすべて叶えましたよ
言いつけを守りましたよ!そして今ベットで安らかですよって言う
というメッセージが隠されています

遭難から救出されたときにジャックの性ドーソンを名乗り
自分の人生を歩むローズとそれを支えるお守りブルーダイヤモンド
彼女にとって何より重い価値ある宝石ですよね!

仮にお金に換えた場合・・・伝説のブルーホープよりも大きいという設定の
ハート・オブ・ジ・オーシャンは物凄い金額になるはずです

しかし、お金では買えない愛や夢が込められたこのダイヤモンドには
一組の男女の海より深い愛情の象徴としての役割こそふさわしいですよね!

宝石屋さんの中でもタイタニックのブルーダイヤモンド見解について
別の事をいう人が有りますが
夢売る職業なんだから 
この解釈で統一して欲しい所です

僕はこの映画を書いた監督は宝石に詳しい人物だと思います
映画の冒頭は途方もない価値ある宝石としてトレジャーハンターが
サルベージ船まで投入して狙われるダイヤモンド

本編では貧しい家柄だが経済的に成功した者の手に有って
富と権力の象徴として登場するダイヤモンド

中盤から終盤にかけて記憶と想いを込めた
象徴としてのダイヤモンド

そして最後のシーンでは自分を映し出した分身として
想いを込めて極寒の海へ投げ込まれる・・・

上手にダイヤモンドの持つ性質が描かれた名作です

そんな事を思いながら不朽の名作タイタニックを
もう一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?


今の中学生がタイタニック知らなかったらどうしよう・・・って話