子どもに触る! ストレッチが施せない? | 肢体不自由の子どもと共に生きるのブログ

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肢体不自由の子どもと共に50年余を過ごしてきました。肢体不自由な子どもに変わり、その不自由さを知っていると自負しています。
肢体不自由に対して、私の思いや意見を記して参りますが、質問と理解できない点については、どうぞお尋ねください。

 肢体不自由の子ども、特に麻痺によって身体が不自由となっている子どもに、各関節の動きの範囲に制限を受けたり、動きにくくなっている時には、ストレッチをしっかりと丁寧に施して欲しいのです。
 ストレッチ? ストレッチとは何なのかを理解されていない保護者がいる?
 ストレッチは赤ちゃん体操とは異なる物なのです。赤ちゃん体操で身体を動かすのは、動く範囲を動かしてあげる事ですが、ストレッチは動くはずの範囲が動かないので、その範囲を正常に維持するために行う行為なのです。
 まずは子どもの各関節がどの様に動くのか? 良く触って確認してみたいです。触られるだけで身体を固くする子どもでは、ストレッチはなかなかできません。
 身体に触られる事。各関節を少し動かされる事、これに馴染んで欲しいです。そこからがスタートかも知れません。
 各関節には、概ねとされる動く範囲と方向が定まっています。この定まった事については理解して施して欲しいです。理解できていない時には教本を参考にして欲しいです。
 動く範囲が動かなく、その前で動かなくなった時、そこにちょっと更に動かすように力を加えて欲しいのです。
 ちょっと力を加えたならば、動いていた範囲に戻し、そこから再び動かない箇所に動かし、停まった所でちょっと力を加える。これを何回か繰り返す間に、動く範囲が徐々に広がっていくのでは…!
 ちょっと力を加える事を何回も繰り返して、関節の動く範囲が広がらないようになっているならば、ストレッチでは改善できない事になり、手術を考えなければなりません。
 ストレッチは、定まった範囲と方向を間違えない事です。ストレッチがどの様な行為なのかを理解して欲しいです。赤ちゃん体操はストレッチではなく触る事にちょっと動きを加えただけの体操です。
 正しくストレッチを施し、触るだけでのストレッチもどきは止めましょう。
 ストレッチもどきを行い、ストレッチを施していると誤認していないで欲しいです。

※ 詳しくはLS-CC松葉杖訓練法のホームページと教本をご覧ください。