《訓練(練習)はどれ程の時間行えば良いのですか?》
上記の様に尋ねられる保護者は沢山おられます。
確かに我が子に訓練(練習)をどれ程行えば、肢体不自由が改善するのか知りたくなります。
毎日の訓練(練習)の回数を定めているのは、ボイタ法やドーマン法です。しかし多くの時間訓練(練習)に費やしたとしても、脳の発達をとらえて運動機能を伸ばしていかなければ、時間を無駄に使っているだけです。
定型発達児は乳児期から運動と知能が発達していきますが、少額の低学年となっても、寝ている時間と食事・トイレ・入浴の時間以外は、動き・興味の拡大を図っています。
この動きと興味の拡大によって、運動機能も知的能力もアップしていくのです。
肢体不自由児も同様で、寝ている時間と食事・トイレ・入浴に使われる時間以外は訓練(練習)に使いたいです。
しかし肢体不自由児は麻痺であったり、異常な筋緊張だったりするので、定型発達児と同じように練習(訓練)時間を設定するわけにはいきません。なぜならば疲れやすいからです。
動きにくい身体、その身体を動きやすくするためには定型発達児よりも休憩時間を入れてできるだけ多くの訓練(練習)時間を確保したいです。
機能訓練中のストレッチが生涯必要となる子どももおられますが、運動機能を伸ばすための訓練(練習)は6歳前後までに終えたいです。遅れても15歳頃までしか機能改善は図れません。
限られた期間内、誤学習を防ぎ、正しく丁寧な訓練(練習)ができる事を願いたいです。
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