「欅」から「櫻」への最大の功労者。櫻坂46「君がサヨナラ言えたって・・・」 | よねともが気ままに思うブログ

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本日(2/1) をもって櫻坂46の1期生である小林由依さんが卒業されます。そこで本日は櫻坂46「君がサヨナラ言えたって・・・」(2023年リリース、シングル「承認欲求」特別仕様盤カップリング) です。



(こちらは特別仕様盤です)

櫻坂46として活動を始めて3年、千葉・ZOZOマリンスタジアムでの「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」を大成功させ、勢いに乗るところで11月29日に、小林由依さんの卒業が発表されました。欅坂46の1期生として歩みを始め、欅坂46から櫻坂46への活動に移っても中心メンバーとして支えてきたメンバーの卒業に、ファンは衝撃を受けました。


小林由依さん。

由依さんは埼玉県出身で、櫻坂46の1期生の一人となります。友人がアイドル志望だったことでその影響を受ける形で、本格的にアイドルを志すようになり高校1年生に、欅坂46の1期生オーディションを応募し、合格します。2016年に欅坂46が「サイレントマジョリティー」でデビューすると、由依さんは1列目に抜擢されるなど、後に絶対的エースの存在となる平手友梨奈さんと並ぶ人気を博すこととなります。選抜メンバーとしては欅坂46、櫻坂46時代の全ての表題曲に選ばれています。

デビュー時は高校2年生に進級したばかりとあり、愛らしい姿でしたが、徐々に「姉御肌」のようなキャラクターとなり、ライブではロッカー並みの煽りが定番と化していました。これらのことから「埼玉の狂犬」とも呼ばれます。ダンスのキレもメンバー内でトップクラスである他、「そこ曲がったら、櫻坂?」(テレビ東京) で大沼晶保さんが作るオリジナルソング「沼ソング」に齋藤冬優花さん・武元唯衣さんと共に自ら振り付けを考えてカッコいいダンスに仕上げるなど、創作にも長けています。特筆すべきは欅坂46時代に、平手さんが活動出来ない事態に陥った際は代理でセンターを務めるなど、ダンスの評価は高いものとなっています。

欅坂46時代末期、平手さんの脱退や相次ぐ中核を成していたメンバーの卒業、そして「黒い羊」以降発売されないシングル。新型コロナウイルス蔓延で思うように活動出来ないジレンマを抱え、グループの雰囲気も停滞気味になった際に、キャプテンの菅井友香さんと共に盛り上げるべく頑張ってきた一人が由依さんでした。2020年10月に櫻坂46へ改名しますが、「欅」からどのようにグループを進めるべきなのか、先への不安が高まるメンバーが多い中、1期生として後輩の2期生を引っ張ってきました。2022年にNHK紅白歌合戦の出場が落選となり、グループの停滞が再び訪れかけますが、2023年に海外でのパフォーマンスが成功し、櫻坂46は再び注目を集めるグループとなりました。

音楽面での趣味・特技も多く、中学生の時は吹奏楽部でアルトサックスを、高校生の時は軽音楽部でエレクトリック・ギターを演奏するなど、音楽的素養が高いメンバーでもあります。また、ピアノも演奏も出来ます。

1期生の中ではバラエティスキルも持っており、「そこ曲がったら、櫻坂?」ではツッコミやガヤを入れるなど、番組を盛り上げています。また、「くりぃむナンタラ」(テレビ朝日系) の人気企画「櫻坂46 人間インストール」にもバラエティ慣れしている2期生の中に交じって唯一、1期生から参加するなど、その幅広い適応能力も高い評価を得ています。

そんな由依さんですが、「承認欲求」のカップリング曲「隙間風よ」で初めて(ちゃんとした形での) センターとなりましたが、卒業発表後に新たに追加された曲が、由依さんのソロ曲となるこの「君がサヨナラ言えたって・・・」でした。

作詞は秋元康さん。歌詞は卒業を意識したものですが、色々と由依さんからの視点で描かれている歌詞となっています。

シェイドの羽根のその向きに 滑るように夜が明けてくる
昨日と違う太陽と 気づかれたくない朝だ

これはどういうことなのか考えてみると、私なりに思ったのは「欅坂」から「櫻坂」へ変わるときのことかな、と。彷徨いが如く先の見えない場所から、急に視界が開けたと同時に、「新たな夜明け」が始まろうとしていたんだろうと思います。「昨日の太陽」は「欅坂」で、「違う太陽」は「櫻坂」のことかもしれません。昨日までの自分を捨てて、振り向くこと無く今日から新たにリスタートしようとしたことを指したのでは?と思います。

やさしい言葉がいくつも 床の上に溢れていても
拾うことなく目を閉じて 僕らはただ黙っていた

新たな活動の始まり。どう向かうべきなのか、進むべきなのかわからなくなっていても、「Buddies」からはやさしい言葉を掛けてくれています。でもこの言葉に素直に喜べるのか?どうすることも出来ない自分達の置かれた状況をただ黙って立っているだけでした。

どんな理由があるのか? 聞いてみるには遅過ぎて···
自分が嫌になってくるよ

なぜそうすることしか出来なかったのか?旅立った同士たちに聞くことも今は出来ず、答えを探せません。

本当はわかっているんだ
あんなに二人 目を輝かせて 夢を語った日々

でも本当は自分なりに答えを出せていました。それに蓋をしてわからないフリをしていました。振り返ってみると、デビューした当初に、色々と気の合う仲間とグループの夢を語り合った日々が浮かぶのです。

君がサヨナラ言えたって 僕からは言えないよ
理屈ではわかっているけど···

ここでの「君」は残る櫻坂46のメンバー、「僕」は由依さん自身です。みんなは「サヨナラ」を言ってくるんだけど、僕からはなかなか言えません。勿論、離れることは頭では理解していても、口に出して離れ離れになる旨を言いにくいのです。

思い出が散らかってて 愛を整理できない
悲しみはいつまでやさしい?

色々と思い出があり過ぎて、みんなに向ける愛をそれぞれに向けることがとっ散らかって出来ない状態です。「悲しみ」は「やさしい」とは離れた言葉ですが、みんなが「僕」が離れることに悲しんでくれることが、みんなやさしい心を持っているね、ということなのかな、と思いました。なので僕がなかなか言えない状態でも、みんなはいつまでやさしく見送ってくれるかな?という一抹の不安を吐露しているのかな、と感じました。でも大丈夫。みんなに慕われていた由依さんなら、いつまでもやさしく送り出してくれるでしょう。

もう振り向かないでよ いつかまた会える日まで

みんな、僕が離れても振り向かないでね。また会える日までは絶対に。

由依さんから見た今の櫻坂46は、2期生を中心に立派に育ちました。実際に由依さんは卒業理由の一つに「櫻坂としてやりきった」「櫻坂を任せられる」といったことを述べています。それだけ盤石の状態になった櫻坂に、色々と経験した私が居なくても大丈夫だろう。そしてまた「新たな夜明け」を迎えても、今度は向かうべき道を自分達で考えて歩けるだろうという思いから、卒業に踏み切ったのかもしれません。

由依さんの櫻坂最後の曲。「欅」から「櫻」へ移っても、踏ん張り続けた功労者の「愛すべき後輩へのメッセージ」が、この曲に込められています。



このMVの衣装は「」カラーと「」カラーが混在した長いドレスを纏っています。それらを「破って」新たな「真っさら」な自分が始まるという、素晴らしいMVだと思います。



最後になりますが、
小林由依さん、卒業おめでとうございます。
これからも応援しています!