都会的なアニソン。小比類巻かほる「City Hunter 〜愛よ消えないで」 | よねともが気ままに思うブログ

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今週金曜日(9/8) は、映画「シティーハンター 天国の涙(エンジェルダスト)」が公開されます。実に4年ぶりの新作映画で、私もとても楽しみにしています。





何を隠そう、隠してもないですが、このブログを書く私は「シティーハンター」の大ファンでして、漫画は全巻読破しています。私自身一番好きな作品ということもあり、かなり思い入れがあります。ファッションにも影響を受けたり、主人公・冴羽獠と同じタイプのモデルガンを買ったこともあります。


というわけで、今週は映画公開記念ということで、アニメ「シティーハンター」で使われたオープニングテーマ・エンディングテーマを紹介しようと思います。ちなみに案件でも何でもありません。ただの「シティーハンター」ファンとして書きたいだけです。


本日は小比類巻かほる「City Hunter 〜愛よ消えないで」(1987年リリース) です。





「シティーハンター」は、1985年〜1991年にかけて、北条司さんによって「週刊少年ジャンプ」にて連載された漫画でした。



東京・新宿を舞台として、ボディーガードから殺しまで行う裏社会No.1のスイーパー・冴羽獠と、その相棒である槇村香の活躍を描いたハードボイルドものですが、獠は美女に滅法弱い「ものすごいスケベ」でもあり、そんな美女と獠、香のやりとりのコミカルさも含めた「ハードボイルドコメディ」ともいえる作品でした。獠が美女を見た時に口にする「もっこり」は流行語にもなりました。アニメは読売テレビ・日本テレビ系で1987年にスタートしており、獠を神谷明さん、香を伊倉一恵さんが声を充てています。特に神谷さんは他の「週刊少年ジャンプ」の人気作品のアニメでも主人公を演じており(「キン肉マン」のキン肉スグル、「北斗の拳」のケンシロウ) かなり多忙な中でこの獠を演じ、当たり役となりました。神谷さんも一番好きなキャラクターと話しており、現在の神谷さんの所属事務所も、獠の表向きの会社名「冴羽商事」をそのまま拝借したものとなっています。

アニメの初代エンディングテーマは、以前投稿したご存知TM NETWORK「Get Wild」ですが、初代オープニングテーマはこの「City Hunter 〜愛よ消えないで」でした。

この時の小比類巻さんは「Hold On Me」が大ヒットした矢先で、人気が急上昇している時でした。そんな中でこのオープニングテーマの起用でした。作詞・作曲の起用も「Hold On Me」と同じ麻生圭子さん・大内義昭さんのコンビが再び起用されるなど、連続ヒットを考えられて制作されたことが窺えます。

歌詞の内容はアニメの内容に寄せつつも、一般的な男女の夜の恋をテーマにしたものとなっています。

愛よ消えないで もう
I need you ずっと捜してた

この場合の愛は「相手の女性」を指したもので、男性はずっと女性のことを探していました。

愛を止めないで もう
これが最後の Fall in love

この愛はそのまま「愛」で、想い合ってるなら愛を止めないで、と言います。そして、これが真実の恋だから、君が最後なんだと愛を訴えています。

朝になれば City Light
いつでも消えていくけど

一夜を共にすると、朝とともにお別れをするのが今までの俺だったと言っています。(ちなみにアニメオープニングではこの部分はカット)

ふたり逢った この偶然
このまま だいじにしたいよ

ある時、2人は偶然出逢いを果たします。初対面での出逢いは「もしかしたらいい出逢いでは無かったのかも」しれません。でも徐々に想いが変わってきて、2人は互いに大事な存在となっていくのです。

膝をかかえるための 昨日までの両手
今日からはおたがいの ハートをのせて

「膝をかかえる」ということは、昨日までは寂しい思いをしていて、膝を抱えて座っていた、孤独な様子が読み取れます。それを今日からはおたがいの愛を育むよう、手を取り合っていくのです。

愛よ消えないで もう
I need you ずっと捜してた
愛を止めないで もう
瞳みつめて Fall in love

そして冒頭に戻ります。

大内さんの作曲、戸塚修さんのアレンジはそれまでのアニメソングとは一線を画した、斬新な都会的なシティ・ポップになっています。エレクトリック・ギターのカッティングに16ビートのハイハット、シンセサイザーの多用など、当時の都会的な雰囲気を出しつつ、古さを感じさせないアレンジになっています。そして小比類巻さんの歌唱力の高さは圧巻の一言です。

この曲も「Get Wild」同様に大ヒットします。小比類巻さんにとっては「Hold On Me」に続くヒットで、シティーハンター人気と小比類巻さん人気が同時に来た形となります。