「アラフォー」世代の応援歌。竹内まりや「幸せのものさし」 | よねともが気ままに思うブログ

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本日は夜にもう一本。竹内まりや「幸せのものさし」(2008年リリース) です。




この曲は天海祐希さん主演のTBS系ドラマ「Around40 ~注文の多いオンナたち~」の主題歌として書き下ろされました。


藤木直人さんと天海祐希さん。

このドラマは天海さん演じる39歳・独身の精神科医・緒方聡子を中心として、40歳前後の人生模様を描いたドラマとなっています。仕事にやりがいがあり、親友にも恵まれた聡子ですが、恋人は無く、結婚願望はあれど縁が無く、ついには39歳になっていました。そんな聡子が働く病院に、藤木直人さん演じる臨床心理士の岡村恵太朗が赴任し、その出会いが聡子の40歳手前となった今の人生を考えるきっかけとなります。

このドラマでは、そういった現代社会の30歳前後の「Around30」や、40歳前後の「Around40」の人物の視点を通して本当の幸せを考えさせるドラマでした。このドラマがきっかけで、現在もよく言われる「アラサー」や「アラフォー」といった略語が流行し、その年の流行語大賞となるなど、社会的話題を生みました。(授賞式には主演の天海さんが出席されました)

「幸せのものさし」はドラマの主題歌として書き下ろされ、ドラマの内容に沿ったアラフォーの女性の目線に立った応援歌的な歌詞となっています。

がんばりすぎる自分に 疲れてふと泣けてきた 真夜中のバスルームで

仕事に精を出すあまり、プライベートがあまり充実していない現実に気付き、疲れからバスルームで泣いています。

まだ手にしたことのない 幸せがどこかにある気がして 焦るのは年のせい?

歌詞の主人公も独身の女性なのでしょう。仕事だけが幸せだと思っていましたが、また違う幸せ=結婚があると思っているようです。年齢のせいか焦る様子を見せています。

ひとり楽しく生きてきたの 何ひとつ悔やんでないけど 曇った鏡のように 明日が見えない

楽しく生きてきた自分ですが、いざ将来を考えると不安を感じているようです。

前半の歌詞は割りと不安を感じる独身女性の苦悩が出ていますが、後半はまりやさんらしい明るい歌詞になっています。

幸せの基準をはかるものさし 自分の心のなかにあるのさ
足りないもの数えるくらいなら 足りてるもの数えてごらんよ!

今の社会は多様性があるように、幸せにも人それぞれの基準があり、尺度があり、そして実感があると思います。何か幸せに必要なものを数えるくらいなら、だったら既に幸せだと思うことを挙げてごらん!といった前向きな内容となっています。

まりやさんらしい明るいポップスに仕上がっており、ドラム・パターンは前作「チャンスの前髪」に似通ったものとなっています。山下達郎さんの編曲で、ストリングスアレンジを後藤勇一郎さんが手掛けています。打ち込みドラム、ハネるシンセ・ベース、あまり前面に出ていませんが、エレクトリックギターとアコースティック・ギター、そしてパーカッションは達郎さんによる演奏となっています。エレクトリックピアノは難波弘之さんによる演奏です。そしてコーラスにはまりやさん・達郎さんと共に主演の天海さんも参加しています。宝塚歌劇団出身だけあり、歌唱力もかなり高く、まりやさん・達郎さんもこの天海さんのコーラスを高く評価していたそうです。また、天海さんはMVにも出演しています。

このシングルのジャケットは今は亡き俳優・児玉清さんがこのジャケットのために作った切り絵作品となっています。

アラフォー世代の応援歌。ぜひ聴いてほしいです。