友次です。
インプットの学習は順調でしょうか?
本ブログでも何度も言ってますが
【お盆までに全範囲の学習を】
というのを一つの目安にしてみてください。
さて、そして9月以降はいわゆる
「アウトプット」の学習に
入っていくこととなります。
不思議なもので
「インプットとアウトプットでは
どちらが大事ですか?」と問うと
多くの人はインプットと答えます。
そして、
「どちらが独学可能か?」と問うと
多くの人はアウトプットと答えます。
しかし、事実は逆なのです。
今はYouTubeなどでもインプットの
動画は多く上がっていますが
(私も公開しています)
アウトプットはほとんどありません。
多くの人が
「アウトプット=問題解くだけ」
だと思っていると思います。
今日は、アウトプット講義の例を
あげてみようと思います。
私が講義中によく言う
【説得文脈】という話です。
まずは、こちらをご覧ください。
土地を売却すると、
土地の管理義務を免れることになるので、
未成年者が
土地を売却するに当たっては、
その法定代理人の同意は必要ない。
(2010-1-1改)
答えは×です。
しかし、この文は受験生を説得しようと
していますよね(笑)
「土地を売却すると、
土地の管理義務を免れることになるので」
…ここの部分です。
では、ここを消してみると
次のようになります。
未成年者が
土地を売却するに当たっては、
その法定代理人の同意は必要ない。
これだけ見たら、すぐに×とわかります。
このように、
問題の中に「~ので」とあった場合には
そこを外して読む習慣をつけておいてください。
問題文に説得されてしまい
「そうかも~」などと思って〇にして
しまうかもしれません。
一つ気を付けておいてほしいのが
「~ので」とあったら×だ
とは一言も言っていません。
それは解法戦略ではなく
怪しいテクニックです(笑)
「~ので」の部分が合っていれば
そこから導かれる結論も
当然、正しくなります。
たとえば、このような問題ですね。
組合施行の土地区画整理事業において、
施行地区内の宅地について
所有権又は借地権を有する者は、
すべてその組合の組合員となるので、
当該宅地について事業施行中に
組合員から所有権を取得した者は、
当該組合の組合員となる。
(2004-22-4)
土地区画整理組合の場合
所有権・借地権を有する者は
すべてその組合の組合員です。
何も間違っていませんよね。
ですので、結論も正しいものとなります。
一応、抜き出すとこういう感じです。
組合施行の土地区画整理事業において、
当該宅地について事業施行中に
組合員から所有権を取得した者は、
当該組合の組合員となる。
この問題の正解は〇です。
おそらく、この問題は
「~ので」とあれば答えは×
という怪しいテクニックに
警鐘を鳴らすために
作成された問題でしょう。
いかがでしょうか。
こういう「問題との向き合い方」を
9月以降には
学習していただきたいのです。
だからこそ
基礎知識の習得をまずは
しっかりやっていきましょう!
当然、そこで知識の確認も
することができます。
インプットが終わったら
勉強が終了なのではなく
インプットが終わってから
本当の学習が始まる
といっても過言ではありません。
とにかく今はインプットです。
このような学習は
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頑張りましょう!
友次正浩