今年に入ってから、教育と採用業務の両方をやっています。


何年か前にも採用の仕事をしていたのですが、

その時はとにかく



「自社に合う人材の採用」



が頭の中をグルグルグルグルしていました。

(当たり前の話ですが。あせる


でも、今は不思議と違う気持ちがわいてくる。


例えば学生の



パンプスのかかとにバンドエイドが貼られているのを見た時


質問のためにペンとノートを片手に駆け寄ってくる時


「不安です」と訴えてきた目を見た時


おずおずとグループワークで自己紹介をしている時


ノートにギッシリと企業の詳細が書かれているのを見た時




そんな時は、なんだかウルッときて


企業の枠を超えて


ガンバレ・ガンバレと言いたくなる。


見送る時も、


ガ・ン・バ・レ~


と口パクで彼女たちの背中を見る。



採用では一生懸命話を聴くよ。


時間の許す限り沢山アピールしてね。


うちの会社が第一志望でなくてもいいよ。


何度でもひるまず企業に応募しよう。



選考で落とされて落ち込み、


友達と自分を比べて焦り、


自分の何がダメなのかわからなくなってしまう


そんな時期がもう少しで来るはず。


初めての挫折経験になるかもしれないけど、


成長のチャンス


しっかりつかんでほしいです。


私もこう思うってことは、


そろそろ支援側に回った方がいいのかも。



採用を担当してから、そんな風に考え始めました。


社会人の転職なんてもっともっと大変だろうしね。^^;



大掃除の際に、1冊のノートを発掘した。


大学卒業後に、友人達と一緒に交換日記をしていたノート。

交換日記といっても二人ではなくて、

8人で回していくという無謀なやり方。(;´▽`A``


ノートに近況を書いたら、封筒に切手を貼ってポストに

出すという、今では考えられない超アナログ形式。


私の大学卒業の頃は、まだPCも普及率が低くて

就活もハガキで行うという時代背景。


最初は手紙回していて(98年~99年)

それが

手書きノートになって(99年~00年)

PCが普及してPCメールになって(00年~05年)

携帯でSNSになって(05年~現在)


と、時代の変遷とともに私達のコミュニケーション機能

も向上していく。(;^_^A


今の私が久しぶりにそのノートを読んで、

当時の私にはこういってやりたい。



人間だもの。そういうこともあるさ。

それはあまりに自己中心的過ぎよ。



こんな風に思えるなんて、

ちょっと視野が拡がって、成長した証拠かな?


そして、笑い転げるような話題も多し。

そしていつまでも仲良しな私達。


50代になったらどんなコミュニケーション手段を

つかっているのかなぁ。


ノート型のタイムカプセルを発見したみたいな

そんな不思議で面白い体験でした。




私は犬が大好き。特にラブラドール。


ということで、お正月に見た「きなこ」というDVDは

ラブラドールの警察見習い犬と、

「杏子(通称あんこ)」というトレーナーの物語。


一生懸命教えているのに、「きなこ」はなかなか成長しない。


「きなこ」がいつも失敗してしまう理由を、

「きなこ」のせいにする杏子。


違うよ~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


と、DVDを観ながら心の中で叫んでしまいます。

でも、そういうことって日常の場でもよくあるなぁ。



指示した事の理解が遅い!と部下にイライラする上司。


子供が言うことをきかないと嘆く大人。


互いの失敗を相手のせいにする夫婦。



相手の失敗を全部自分の責任と思う必要はないけれど


「責は我にあり」


と一度自分を振り返るのも大切なことなんだなと。


「犬は話せない。痛いといえない。辛いと言えないから

 私が気づかなければならなかった」


と独白する杏子を見ながら

でも、犬だけじゃなくて言葉を持った人間でも、

言いたいことを抑えてる人って沢山いるに違いない。

だから、やっぱり一度は冷静に自分の責任を振り返る事って

大切だよなぁ


なんて思ったお正月DVDなのでした。









映画「コクリコ坂」観てきました~。


この映画、宮崎駿さんが脚本を書き、息子の吾朗さんが監督をしています。


今回、息子さんもかなり苦しんだそうで

(そりゃそうだ。お父さんが書いたんだもんね)


今までの人生で一番必死になったそうです。



それゆえにか、映画の完成度はとっても高い。・・・と私は思う。


1963年を舞台にして、主人公の海が出会う男の子 俊。


60年代を丁寧に描いているせいか、作品には



物哀しい雰囲気と成長期に入る日本の活気が描かれています。


BGMもすごく作品にマッチしていて、


「上を向いて歩こう」


も、この時代背景にピッタリの曲です。


私が一番感動したのは、主人公海の




人を恋うる気持ち。




亡くなったお父さんに対する気持ち。

出会った俊に対する気持ち。


彼女は心に哀しみを抱えながらも、きちんと毎日を生きています。



まっすぐ

真摯に




せつなくて、胸がキュンキュンくる映画です。


恋だけじゃなくて家族に対する想いとか。


観終わった時の私の気持ちは




「毎日を一生懸命、丁寧に生きていこう」




でした。


この映画に脇役などはいなくて、


みんなみんな丁寧に描かれています。


上を向いて歩こう




毎日。私も。









うちの甥っ子、今月の20日で14歳になります。


生まれた時は、私の両手にすっぽりおさまる大きさで、


顔をくしゃくしゃにしていた彼。


昔から大人しい子で、ぽーっとしているかと思えば、


急に閃いたかのように、ペラペラとお話することが特徴的な彼。


他人に対して寛容で、ちょっとのんびりしていて


でもお世辞や可愛い事は言えず、不器用でちょっと損するタイプ。


私の大きな帽子を目深にすっぽりかぶり、


大きく手を振りながらニコニコ歩いていた姿を思い出す。





私にとって、可愛い可愛い甥っ子なのです。






それでもうすぐ14歳の彼にプレゼントしたのは



「時計」



です。




時間を大切に。人生を大切に。





という意味で贈りました。


手紙には、私の14歳の時のくだらないお話をいっぱい書いてしまった。


お手本にされると困るようなお話も沢山書いてしまった。(-。-;)


14歳といえば、私は反抗期で、毎日が暗黒な気分でした。


意味もなくイライラして、机の中に潜りこむ日々。


彼はそんなことないみたいだけど、色々悩むこともあるんだろうな。


でも、その悩みも、大人になるための糧だったんだなと思える日がくるから。


「今」を楽しんで欲しいと願わずにはいられないのでした。