───稽古場

いづみ「みんな、揃ってるかな?稽古を.......。」

真澄「千景がまだ。」

咲也「仕事が長引いてるみたいでさっき少し遅れるって連絡がありました。」

シトロン「チカゲ、あんまり寮で見かけたことないネ。帰り、いつも遅いヨ。」

「朝も早く出かけちゃうしな。」

いづみ「そういえばそうだね。千景さん、そんなに忙しいんですか?」

「うーん、俺も担当業務の詳細まで知らないけど、すごく仕事が出来て、常に忙しい人だよ。」

「基本的に海外出張ばかりで、帰国してもまたすぐ海外に出かけていく、ってイメージ。」

咲也「何かカッコイイです!」

「海外出張が多いなら、色々脚本の参考になる話も聞けるかもっすね。」

シトロン「オー、ツヅル!海外の話ならワタシにも聞いてダヨ!何でも答えるネ!」

「いや、シトロンさんの話はある意味面白いっすけど、参考にはならないっす.......。」

千景「ごめん、遅れて。」

いづみ「あ、千景さん!おかえりなさい。」

千景「まだ稽古始まってなかったんだ。.......待たせちゃったかな?」

咲也「ちょうど、千景さんの話をしてたんです!」

千景「俺の話?」

真澄「海外出張が多いとか、そういう話。」

千景「ああ。そうだね、俺は海外の取引先をまわることが多いから。」

「てことは、外国語も話せるんすか?」

千景「そうだな、それなりには。英語以外にも、仕事で必要なこともあるし。」

シトロン「オー、マルチリンガルネ!?スゴイヨ〜!」

咲也「じゃあやっぱり、色んな国へ行ってるんですね!」

「知ってはいたけど、改めて聞くとチート感すごいな、所持スキル多すぎでしょ。」

いづみ「ちなみに、特に印象に残ってる国はあります?」

千景「そうだな.......。ヒマラヤの奥地に会社があった時は大変だった.......。」

「ヒマラヤ!?」

千景「標高が高いから、まず体を慣らすのに苦労した。」

千景「放牧されてた家畜の中を、かき分けて進まなきゃいけないこともあって──。」

千景「取引先の会社に辿り着くのも一苦労。着いたと思ったら今度は──。」

咲也「それは大変ですね.......。」

いづみ「商社マンってすごい.......。」

シトロン「イタルが言うように、特別スキル色々必要ネ!」

「.......先輩。」

「ヒマラヤの取引先なんて、聞いたことないから。」

「は!?」

咲也「ええ!?」

真澄「おい。」

千景「あはは、バレたか。」

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