───稽古場



「お疲れ様。」



「朝から稽古すると、頭も気分もスッキリしますね。」



「お前は稽古場に来るまでの寝起きが問題だけどな。」



「あはは.......。でも今日は比較的ちゃんと起きた方でしょ。」



「ぐう.......。」



「密くん、終わった途端に眠るんじゃない。」



いづみ「ガイさん、結構体力あるんですね!」



ガイ「普段から鍛えているからな。」



いづみ「それなら、丞さんと話が合うかもしれないですね。」



「そういえば、今朝も聞こえたね。」



「ああ、あの音ですか。」



いづみ「? 何の話ですか?」



「最近、早朝に変な声が聞こえるんだよ。」



いづみ「変な声.......?」



「声だけじゃなく、音もな。」



「そうなの?」



「俺がランニングに行く前、起きようとする頃だから相当朝早い時間なんだが.......。」



「それは早朝というか、未明じゃないのかね。」



「ボクはてっきり、丞が朝から筋トレでもしてるんじゃかいかって思ってたんだけど。」



「違いますよ。」



ガイ「ああ、それなら──。」



「密くん!立ちながら寝るんじゃない!」



「朝ごはん.......マシュマロ入りヨーグルト.......。」



「やれやれ。丞くん、談話室まで運ぶのを手伝ってくれるかね?」



「まったく.......ちゃんと歩け、御影。」



「すやすや.......。」



いづみ「ガイさん?何か言いかけました?」



ガイ「.......いや、何でもない。」



───いづみの部屋



いづみ「ん.......。あれ、今何時.......。」



いづみ「まだこんな時間か.......。もう少し寝られるし、目が冴えちゃう前に二度寝しよう.......。」



???「──!」



いづみ「?」



???「せいっ!」



いづみ「この声って.......。」



───中庭



九門「せいっ!はっ!」



ガイ「いい動きだ。」



いづみ「.......九門くんとガイさん?」



九門「あ、カントク!おはようっす!」



ガイ「おはよう。」



いづみ「二人とも.......こんなに朝早くからどうしたの?」



九門「ガイさんの空手教室っす!やっぱり、朝稽古はいいよね〜!」



いづみ「なるほど.......。東さんや丞さんが言ってたのはこのことだったんだ。」



ガイ「すまない、昨日も伝えようと思ったんだが話が遮られてしまったからな。」



九門「ガイさん、空手めちゃくちゃ強いし動きとかすっげー速くて、かっこいいんだよ!」



いづみ「へえ.......。ガイさん、空手が得意だったんですね。」



ガイ「?伝えていなかっただろうか。」



いづみ「初耳です!」



いづみ「それにしても、こんなに朝早くから空手なんて.......二人とも、本当に早起きだね。」



九門「オレ、早起き得意だよ!」



ガイ「体内アラームがセットされている。早朝であっても、問題なく起床が可能だ。」



九門「そうだ!カントクも一緒に空手習おうよ!」



ガイ「まずは、目標が瓦5枚割りからになるが、大丈夫だろうか?」



いづみ「.......遠慮しておきます。」



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