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当面の注目は9/25の米中首脳会談!
大方の予想通り、9月のFOMCでは利上げが見送られた。目下の国際情勢、ならびに停滞するインフレ状況を考えれば、当然の結果であったと思われる。利上げによって国際金融市場があらためて混乱し、一段の景気悪化を招いた末に米国の景況まで悪化するリスクを冒してまで利上げを急ぐことはあるまい。正直なところ、前日(16日)のCNBC Fed surveyで9月利上げを見る向きが49%にまで増えたと耳にしたときは、かなりの違和感を覚えた。逆に、今となってはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が算出しているFedウォッチの信頼度が高まる結果となっている。もちろん、今後も大いに参考にしたい。
なお、イエレン議長の会見で最も興味惹かれたのは以下のコメントである。
“ October, it remains a possibility”
“ If the Fed does hike in October, it would call a press conference
afterward ”
つまり、10月に利上げする可能性も十分に残されているということであり、ゆえに当面のドルの下値は自ずと限られるだろうし、一方で米株価の上値余地も限られるだろう。言うまでもなく、もはや利上げの条件は一つに国際情勢がもう少し落ち着くこと。ことに中国の景気悪化に歯止めがかかるとの見方が強まることが重要と思われる。
あるエコノミストは「中国要因は構造的なので、年内に見通しが開けるとも思えない」と言う。また、あるエコノミストは中国が抱える根本的な問題が解決できるわけではないとしたうえで「これから数か月以内に(とりあえず)中国の経済状況は改善に向かう」としている。一つのカギを握るのは、9月25日に予定される米中首脳会談だ。すでに中国首脳は積極的な財政政策の発動に踏み切る方針を掲げているわけだが、この会談に向けては市場が最も関心を寄せる財政支出の「規模」がまとめられると見られる。その内容によっては市場のムードが一変し、米国の10月利上げ説が俄かに現実味を帯びてくる可能性もあるのではないか。
(09月18日 13:30)