「誰かとつながりたい」一方で

「自分ひとりの安住の世界」に留まりたい

人間の普遍的とも言える欲望…


そか…。

それって「人間の普遍的とも言える欲求」だったんだ。

(自分だけではなかったんだ…)

わかってはいたけれど、あらためて確認したと言いますか…


1月9日付の日本経済新聞に掲載されていた

直木賞作家の松井今朝子さんの寄稿に

なんだか物凄いリアリティを感じてしまいました。


小生はいま、電子書籍に関する様々な論評を紐解いており…

そんななかで前出の寄稿

「紙で読みたい小説(半歩遅れの読書術)」に出会いました。


松井氏に言わせれば…

「小説はやはり紙面で読みたい…」

すべてがすべてではないらしいが

なかでも色川武大の『狂人日記』は格別だと言います。


何よりも「自分の頭がこわれているという実感を大事に」する

語り手のグロテスクな幻想が圧倒的なリアリティーをもって

屹立(きつりつ)し、それを「自分だけが見ている」人間の凄まじい

「孤絶」に打ちのめされる。


──松井氏の寄稿には、こうある。


このなかにある「屹立」という言葉遣いに

今回、直木賞を受賞された朝吹真理子氏が

受賞コメントのなかで使った

「うれしい気持ちと畏怖がないまぜになっています」

という言葉が重なったのは、小生だけであろうか。


あらためて…

日本語の持つ迫力というものを個人的に感じました…。