少し先の話だが…

11月29日からNHK総合で「坂の上の雲」(第1部)が放送される。

第3部まで合わせると3年に渡る壮大な物語。

言わずト知れた司馬遼太郎の代表的長編小説が原作である。


かつて小生も司馬さんの小説を読みふけったが…

いまあらためて読み返そうと

その前に、谷沢栄一(たにざわえいいち)氏の

「司馬遼太郎『坂の上の雲』を読む」(幻冬舎)を読んだ!



そして…これまで自分の中でハッキリとしていなかった

司馬さんの思いと、その深さ、厳しさを知る。


谷沢氏が見事に分析しているのは

『坂の上の雲』という小説は

「日清・日露戦争の時代の日本はすごかった」と日本を礼賛しているのではなく

実は、その後の日本を批判する本であるということだ。


昭和20年8月9日

なぜ長崎は原子力爆弾投下という

悲劇に見舞われなければならなかったのか?


その発端は、日露戦争にあると司馬さんは考えている。

いや、日清戦争以降の日本の悲劇の源は、すべて日露戦争にある

としているのだ。


日露戦争で勝った将軍は皆高い地位を得た。

それが間違いであった…。

しかし、司馬さんが指摘するまで誰も「そのこと」には触れなかった。

なぜか?


一つのヒントは、大久保利通の息子の娘の夫は吉田茂であり

その孫は、言わずと知れた麻生太郎氏であるということ…。


果たして、NHKは『坂の上の雲』をどのように表現するのだろうか?


とにかく

いま一度

司馬さんの『坂の上の雲』を読み返すべきである。

谷沢氏の「司馬遼太郎『坂の上の雲』を読む」を読むべきである。


日清戦争以降、日本のどこがず~っと間違っているのか

が見えてくるはずだ。