「いま市場は何を見て動いているのか?」
これを見誤ると、投資の分析・判断においても過ちを犯すこととなります。
いま市場が見ているのは…ズバリ!
「米金融機関への(公的資金による)資本注入はいつ行われるのか」
ということでしょう。
だから、いくらバーナンキFRB議長が利下げを示唆しようと、先のFOMCで利下げを支持する発言があったとする議事録の公表があろうと、市場はほとんど反応せず!
まして、いまの市場は個々の経済指標や景気データになど、あまり関心がありません。
良い数値でも「買い材料」にはなりません。
一方、悪い数値が必ずしも「売り材料」になるわけでもありません。
あのときの日本とまったく同じです。
03年の3月、4月に公的資金による銀行への資本注入の是非が問われ、国民世論の批判がなかなか鎮まらずにジリジリと平均株価が下がって行きました。
ついに、りそな銀行に対する資本注入が発表されたのは03年5月17日のことです。
つまり、4月28日に株価が7600円で底を打ってから、しばらく経った後のことです。
ということは…
今後、しばらく資本注入の是非について様々な議論が戦わされ…
その間に、NYダウがいよいよ看過できない水準まで下げる…
すると、次第に資本注入は「是」とする見方が拡がる…
もはや資本注入は規定路線になって行く…
株価は底入れへ…
あのときの日経平均株価7600円というのは、NYダウで言えばどの水準なのか?
これからしばらくは、そこに注目が集まります。