昨晩のNYダウは+91ドルとなり、これまで注目してきた7月19日高値以来の下げトレンドの中で形成されたレジスタンスを上抜けてきました。
きっかけとなったのは、昨晩発表された米8月ISM製造業景況指数が52.9と、ほぼ事前の市場予想通りの数値に収まったこと。これが「8月に発生したサブプライム問題の様々な影響が企業の生産活動にはさほど悪い影響を及ぼしていなかった」と解釈され、ようやく市場には安心感が拡がり始めました。
もともと8月に発生した信用収縮、リスク回避の動きは「金融のバブル」に警鐘を鳴らすものであって、それは「実物(投資)のバブル」とは一線を画すものであることが確認されつつある状況…。
もちろん、いまだ油断は禁物ですが、ドル/円、クロス円についてもひと頃の「異常なまでの過剰反応」で下げた分については、目先的にも取り戻しに行く動きとなることが見込まれます。
幾度も指摘しているように、当面の焦点はドル/円については21日線、ユーロ/円については一目均衡表(日足)の基準線を明確に上抜けるかどうか…。本日の寄り付き段階(ウェリントン)では、それぞれのレジスタンスを上抜ける水準からのスタートとなっており、これがどの程度、信頼度の高いものであるかを見極める段階に入ってきました。
いずれにしても、相場はかなり煮詰まってきており、そろそろ具体的(仕掛け的)な動きも出てくるものと予想されるところです。
ここで明確にレジスタンスをブレイクしたと確認されれば、とりあえずドル円で118円、ユーロ円で160円を試しに行く可能性が高まるものと思われます。
より慎重に行くならば、やはり明日(6日)開かれるECB理事会での決定を見守りたいところ。市場コンセンサスは「利上げ見送り」ですが、その通りとなったとき、相場がどちらに振れるのかを確認することは重要です。