5分でPlay frameworkの環境を構築してWebアプリを立ち上げる手順 | スマホアプリ開発記

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スマホアプリやサービス作りで感じたことを書いています。

最近いくつかのアプリをPlayで構築したのですが、かなりよいです。Railsのように手っ取り早く作れて、しかも今までのJava資産を有効活用できるので今後に期待したいフレームワークです。

さて、前回の記事で紹介したPlay frameworkですが、今回はその威力を実際に簡単に体験してもらえるよう、環境を準備する手順を説明します。

とにかく簡単ですので、Java使いもこれからJavaを勉強しようと思ってる方も是非とも一度試していただきたいです。

WindowsでもMac OSでもLinuxでも全く同じ手順でセットアップできますよ。

■ 1. Play frameworkのダウンロード


公式サイトから最新版をダウンロードします。執筆時点の最新バージョンは 1.1 です。

公式サイト

Play-1.1ダウンロード

中村智武のCTO記


ダウンロードしたZIPファイルを展開してください。場所はどこでもいいです。

■ 2. Play アプリケーションの作成


ダウンロードしたPlayを展開したディレクトリを<PLAY_HOME>とします。

Windowsであればコマンドプロンプト、Mac OS Xであればターミナルを開き、このディレクトリの下にあるplayコマンドを実行します。以降、全ての操作はこのplayコマンドで行います。

プロジェクトを作成するコマンドは play new <アプリケーション名> です。

> play new testapp

一度、「What is the application name? [testapp]」と聞かれるのでそのままエンターを押してください。

これで、testapp という名前のWebアプリケーションが作成されました。<PLAY_HOME>以下に同名のディレクトリが作成されています。開発のベースとなるソースコードの雛型が作られています。

■ 3. Play アプリケーションを実行


実行は play run <アプリケーション名> です。これでWebサーバーが立ち上がり、HTTPリクエストを受け付ける状態になります。

> play run testapp

以上で、環境構築は終わりです!!

この時点で、もうWebアプリを開発し、テストすることができる環境が整いました。

本当にアプリケーションが立ち上がっているか確認してみましょう。ブラウザを開き、http://localhost:9000 にアクセスするとPlayのWelcomeページが表示されます。英語で、次のどのように開発していけばいいかという手順が書かれています。ピンと来る方はここからすぐに開発に取り掛かれます。

具体的な開発手順はこのブログでも紹介していければと思いますが、PlayのダウンロードしたファイルにはPlayで実装されたアプリケーションがいくつか同梱されています。まずはこれを見て、どのようなアプリがどんなソースで書けるのかを体験してみましょう。サンプルソースは<PLAY_HOME>/samples-and-testsに入っています。とっても少ないコード量でアプリが作れることがわかると思います。

booking

> play run samples-and-tests/booking

ホテルの検索と予約ができるアプリです。

中村智武のCTO記

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chat

> play run samples-and-tests/chat

シンプルなチャットアプリです。

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twitter-oauth

> play run samples-and-tests/twitter-oauth

TwitterのOAuth認証とタイムライン取得のデモ。ただ、このサンプルの実装はあまりにもひどいので残念ながら参考にはなりません。しかし、PlayによるTwitterクライアントの実装はとってもシンプルに書けますので、いずれブログに書きたいと思います。

yabe


> play run samples-and-tests/yabe

ブログ。コメントの投稿もできます。画像の文字を入れさせるやつもPlayならすぐに実装できます。

中村智武のCTO記

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ZenContact

> play run samples-and-tests/zencontact

連絡帳管理アプリ。HTML5+CSS3で実装された美しいデザイン。IEで見ると非常にしょんぼりなことになるのでオススメしません。

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