先日、私が初日に予約しながら購入できなかったことを書き、その裏には比例配分があるということを書きましたが、その比例配分の対象となる予約総量は「当日」だけを見ていた可能性が高まりました。
あるユーザーがソフトバンク米沢中央店では入荷数が0と言われたといい、孫社長のいう「最低1台は各店舗に配分」と矛盾するのでは?という指摘に対し、「初日の予約数がゼロだった」とのこと。
そのユーザーの返答では、その店舗で一番に予約したが、実際には予約開始日が定休日で、その翌日に予約したとのこと。
孫社長は直接比例配分の対象が初日と答えているわけではないのですが、このやり取りから見て間違いないでしょう。
ここで、以前の記事で私が「家電量販店での予約は今回失敗だった」と感じたことの辻褄が合ってきました。
私はビックカメラ渋谷東口店で予約をしたのですが、その店では、15時より予約の事前受付を開始しました。そして、整理券を配布し、17時以降に予約手続きをする順番を30分単位で受け付けたのです。
来店者からすれば、事前受付をし、指定した時間に予約手続けに行くだけで並ばずに済むのでかなり便利でした。しかし、今回はここに罠がありました。
なぜならば、30分という単位は、予約手続きをする上でかなり余裕を持った時間設定です。早い人では10分~15分で終わるので、15分以上のアイドル時間が生まれるわけです。そして、17時から閉店の21時程度までに受け付けられる人数は4カウンター×4時間×2としても、せいぜい30~40人。残りは次の日以降に回されたわけです。
この間、ソフトバンクショップやアップルストアなどでは予約しようと多くの人が並び、時間の限りせっせと予約手続きをこなしたでしょうから、その日の予約数量に圧倒的差が生まれたわけです。
私が昨年iPhone 3GSを予約したヨドバシカメラAkibaでもこの"受付時間指定制"でしたから、他にもこの方式の家電量販店は多かったのではないかと思います。
加えて、初日のサーバーダウン。これにより、予約手続きを翌日以降に変更した店舗も多かったようですので、このような店舗も初日入荷はかなり少なかったでしょう。
しかし、普通、大企業の社長が現場のオペレーションまで一々見ているわけがなく、ユーザーのクレームに対して自らの責任としてきちんと答える孫社長は称賛に値するのではないでしょうか。会社の代表なのだから当たり前という声もあるかもしれませんが、その当たり前のことができる社長は少ないですよ。