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ともたちょぶろぐ

ライブ・ミュージカル・舞台鑑賞の感想を自由気ままにマニアックに綴っています

9月14日ソワレ、16日マチネ、鈴木勝吾さん出演朗読劇「chill moratorium」を観劇した。
この作品は朗読チームとクラウンチームがあって、
これらの回のしょーちゃんは朗読を担当した。
しょーちゃんのお相手のキャストさんは小泉遥香さんと林鼓子さん。
クラウンは西田大輔さんと田中良子さん。


感想を一言で言うと非常に頭を使う刺激的な作品だった。
今から書く私の解釈が合っているかも確信が持てない状態。(^_^;)
しょーちゃん演じるヤコブはコールドリーディングが出来る詐欺師と言う設定で最初は登場するんだけど、
実はヤコブではなくマーカス・ポヤンスキーと言う解離性同一症の人物で、
最終的にはポヤンちゃん(←劇中での呼び名)の中に存在する人格達が主人格であるポヤンちゃんに統合された。
最初と最後をざっくり書くとこんな感じに私は読み取った。
お話の中心人物となる朗読チームは二人しかいないのに、
二人が演じる人格の多いこと多いこと。
しかも解離性同一症で勝手に出て来る人格とは別に演技として演じる人格もあるので、
どれがどうなっているのか頭の中を整理するのがめちゃくちゃ大変だった。
遥香さんと鼓子さんが演じたジェルソミーナも解離性同一症なので更にパニック。
私はしょーちゃんがポヤンちゃんだと結論付けたけど(←最後に自分で名乗るから)、
じゃあ、ポヤンスキーとして演じていた遥香さんと鼓子さんのあれは誰?ってなるよなあ。
終盤の女性キャストの台詞に「私があなたなら あなたは私よ」と言うのがあったんだけど、
実体のある人間、勝吾ポヤンちゃんの中にもう一つ実体の無い遥香&鼓子ポヤンちゃんの人格が存在するとか?
つまり男女二人の解離性同一症の人間が居ると思いきや、
実はしょーちゃんが主人格である肉体を持つ人間で、
遥香さん&鼓子さんは主人格っぽそうに見えるジェルソミーナを含めてしょーちゃんの分離した人格かな?とも考えてみたり。
この作品に出て来る実体のある人間は勝吾ポヤンスキーただ一人だけ。
何が正解か分からないけど、私はこの解釈で落ち着くことにした。

しょーちゃんが演じた人格でインパクトが強かったのが10歳の少女ビアンカ。
声高めテンション高めで、「年頃よ」を連発していてなかなかの衝撃だった。(^_^;)
ただでさえ声が高めなしょーちゃんなのでビアンカの声が劇場中にキンキン響き渡っていた。
この人格を演じるとなった時のしょーちゃんの「女子!?」と言った戸惑いの表情が好き。(この表情もお芝居の内だと思うけど。)

しょーちゃんのお芝居で感動したのがナンシーと言う女の子と会話をするシーン。
相手が少女だからか他の人格と話している時と明らかに声色が違い、
優しく穏やかな声色を使っていたのがほっこりした。

ランメルツの名前が登場した時にボソッと「ヨコヨコ」と言ったしょーちゃん。www
言いたい事は伝わったけどあっちは「アンメルツ」な。(笑)
これ初見だとアドリブだと思っちゃうんだけど、
2回目観劇の時も言っていたから台本通りの台詞なんだと思う。
西田さんの本ってアドリブに感じる台詞が結構ある気がする。
以前も何かの作品の時に感じたから。
そしてそれをアドリブかのようにサラッと喋る俳優さん達の技量も凄い。


この作品は今まで観て来た朗読劇の中で一番動きの多い朗読劇だった。
俳優さん達は本こそ持っているけれど、
お相手を見つめる視線や表情、動作はストレートプレイを観ているようだった。
さすが西田さん。私の中にある朗読劇のイメージを良い意味でぶち壊して来たわ。